ドレッサー
化粧台や鏡台といった化粧、身仕度用スペースや設備の事です
ドレッサーとは、通常、鏡がある化粧台や鏡台など、メイクや身支度を行うための作り付け家具設備やスペースの事です。
大きな姿見と明るい照明、ドライヤーやホットカーラーなどに対応したコンセント、簡単な衣装替え、更衣コーナーがある場合もあります。
作り付け家具としてではなく、こういった家具が設置されたドレッサー用スペースの場合、そのエリアも、またドレッサールーム、ドレッシングルームとも呼ばれます。またドレッサールームやドレッシングルームとは、身支度の出来る衣類やシューズ用クローゼットなどを含めた設備や部屋自体を表すこともあり、間取り図上ではDR、ド、ドレなどと書かれることが多いようです。
ドレッサーとは、かつての日本では、オフィスビルなどのトイレ横手洗いスペースにある、メイク直し場所を兼ねた手洗い場などの水回り商品群の名前か、鏡台などの家具を表す名称でした。その後、住宅用の洗面化粧台やその周辺機器など、水回りのあるものもないものも含めて、商品名や商品種別名としても広くドレッサーと呼ばれるようになりました。
現代、オフィスビルなどの手洗場やトイレ、中でも特に女性用スペースでは、手洗いスペースとメイク直し等の鏡や椅子、デスク、更衣室などが在るスペースを別に分けたところが一般的となりました。、この部分を、ドレッサールーム、メイクコーナーなどと呼ぶことが増えています。
ここからの派生で、トイレ全体をおしゃれにドレッサー、ドレッサールーム、ドレッシングルームなどと表示している物件もあります。
住宅用パーツや家具、間取りでいうドレッサーでは、日本では水回りを備えていないものの方が多いくらいですが、海外物件やホテルなど含め、クローゼットスペースに、小さな水回りから、バスタブ、シャワーブースを備えてドレッサーなどと呼ばせているものなどもあります。
日本の賃貸物件でのドレッサーの多くは、洗面化粧台そのものや、椅子に座って使用できるニースペースのある洗面化粧台が多いようです。
ドレッサー自体、家族全員が1か所を朝利用する場合には、忙しい時間帯に、調理器具と同時に利用するため、頻繁にブレーカーが落ちるといった方などもあります。
とくにドライヤーなど、電力を多く使用する機材が多いのがドレッサー周りです。新生活のスタート時、ブレーカーに関しては、以前のお宅で利用していた際の契約やブレーカー等をしっかり確認して、自宅で同時に使用する電力の最大量を把握しておきたいものです。
更に、ドレッサーのコンセント部自体にも作り付け家具とはいえ電力量の設定もあります。手持ちの家電製品と適合するか、もしも足りない場合、近くにコンセントがあるか、延長コードは安全に使用できる配置かなど、お部屋探しの時に事前に確認しておくべきことは多いものです。
作り付け、また電力会社や販売店の中には、それぞれのご家庭での電気利用にかかる診断サービスや相談窓口などを設けているところもあります。すこし時間がかかるところも多いことから、お引越しを計画したら、事前にこういったサービスを利用してみるのも良いでしょう。
ドレッサーの高さや形状については、現在はあまり身支度などに時間はかからないし、立ったまま使用していてもとくに問題がないという方もあります。ですが年代を重ねると、背や腕が思うように伸びなくなったり、あるいはさまざまな動作で椅子が必要になったりといった事もあります。
今のライフスタイルと今後の変化を予想して、各種の設備をしっかりと検討してお部屋を探すことが大切です。