クローゼット
作り付けの洋式箪笥のことです
不動産業界で、クローゼットとは、もともと衣類を収納するための作り付けの洋式タンスのことを表しています。間取り図上ではCLやC、Clo、洋と書かれていることもあります。
ハンガーラックのようなタイプや、書棚のようなシェルフタイプ、引き出し式収納タイプ、バッグや靴などに特化した収納庫タイプなど、様々なものが存在しています。日本の昔ながらの花嫁ダンスにあるような、ハンガーにかけた衣類を収納しておく箪笥も、広義でクローゼットです。またそこから、衣類の小売店もクローゼットと呼ぶところがあります。
特に歩いて入れるほど大型で、内部に多数の棚などが作りつけられているものを、ウォークインクローゼット(WIC、WC、WCl)と呼んで区別しています。
作り付けということもあり、お部屋の見た目の印象上部屋自体になじみやすく、部屋全体をすっきりと見せてくれます。
和式収納の場合、作り付け収納は押し入れと呼ばれています。押し入れは地域や時代、部屋の種別や、押し入れの用途によって、それぞれ標準的なサイズが決められています。
対して、クローゼットの場合には、住宅建設に際して最後に、周りの部屋や柱、配管によるデッドスペースなどを考慮して後付け的に作ることもあり、部屋の間取り、スペースによって様々なサイズ、扉の形状があります。
キッチン用の同じタイプの収納スペースは、パントリー(P)やキッチンパントリー(KP)、ウォークインパントリー(WIP)、キッチンストレージ(KS)、食品庫などです。また、玄関周りの同じタイプの収納スペースは、シューズクローク(SIC)や、ウォークイン玄関収納などと呼ばれています。
不動産の収納部分に関しては、とくにお部屋探しの間取り図だけでは、正確なサイズや形状を把握できない事もあります。収納各部については、画像、VR動画などでの確認、現地への内見をしっかり行って、実際のサイズを確認しましょう。