花台
花や絵画などを飾る作り付けスペースや家具のことです
花台には、いくつかの意味があります。
【1】玄関ホール周りや玄関ドア突き当り、応接間等の壁にある、花や焼き物、絵画、彫刻などを飾る作り付けのスペース【2】窓周りにあることが多い、鉢植えやプランターそのものや花を飾るための作り付けスペース【3】植木鉢やプランター、花瓶などを置く、小型テーブル型や柱型の台、家具の一種のことです
特に1,2では、飾りたいものに対して、デザインもオリジナルで起こした掘り込み壁や、壁に取り付けられた浮いたような形の柱などのタイプもあり、高級物件では全体の中で一番のフォーカルポイントとなっていることもあります。
近年はすっきりとした壁面の中に、設計施工時に収納とディスプレイを兼ねた掘り込みシェルフをアレンジしている物件も増えています。内部に照明を埋め込んだものや、ピクチャーライトが設置されたものなども多くみられます。
飾り棚、絵画スペース、掘り込みウインドウ、掘り込み棚(シェルフ)、ニッチなどと呼ばれることもあります。
とくに玄関ホールや玄関ドア突き当り、応接間などの入り口正面などにあるものは、格調高いタイプの飾り棚でもあることから、花の活け方や絵画の飾り方などについては、全集中のココロをもって臨みたいところです。
2の窓周りにあるタイプでは、腰高窓の手前や周りに花などを並べることができるスペースとして作られているものや、天井に近い高さからつる植物を配置するものなどがあります。
このタイプは、比較的クラシカルなデザインで、美術館や宮殿を思わせるインテリアやエクステリアの物件で多く見られるものです。最近は、斬新な現代版の緑や花を飾るデザインの屋内タイプも、目に付くようになってきています。
窓の屋外側にフラワーボックスや花台として表示されている時には、文字通りに植木やプランターで花を栽培することができる、箱型設備や棚のような設備があります。出窓の棚板だけが外に突き出たタイプといえばわかりやすいでしょうか?
トータルでエクステリアを管理することも多いタワーマンションや、公共施設一体型集合住宅では、この各戸の屋外にあるフラワーボックスについて、高層窓ふきと同じスタイルでメンテナンスを定期的に行っている物件もあります。
また、夏場に生ごみなどを一時的に保管しておく、ベランダほどの面積ではない小さなスペースを表すこともあります。
3は家具型で、さまざまなお部屋でポータブルで使用できるものであり、代表的なものとしては卒業証書授与式の壇上で、校長先生の横に置かれている盆栽を載せた台などが、その花台です。純和風のものから猫脚、イオニア式、シンプルな小型テーブル型など様々なスタイルの物があります。