フラワーボックス
小サイズのベランダ代用スペースや、車止めやベランダ手すりを兼ねたプランター類のことです
フラワーボックスとは、ベランダの代用で設置された屋外のスペースや、地上階やエクステリアに設置された、車止めやベランダ手すりなどを兼ねた大型プランターなどの設備のことです。
呼び名のイメージと違い、必ず植物が植えられているとは限らず、また植物を植えられるような構造になっていないこともあります。
ベランダの代用として設置されたものでは、軽量の植木鉢やプランターが置ける程度の広さのデッキが多く、ベランダのように足場にして外へ出る事は出来ません。また、腰高窓など床面から高い位置に設置されることが一般的です。洗濯物干し程度には使えるタイプが多く見られます。
地上階やエクステリアに設置されるものは、コンクリートなどの作り付けや、大型のプランターなどをベースにしたものが一般的です。道路や駐車場に面したものが多く、大量の土砂を入れることで重量を増して車止めなどの役割を果たしたり、植物で視野の一部が遮られる特徴を利用してプライバシーに配慮したエクステリアの設備となっているものが見られます。
また、階段の手すりの間やエレベーターフロアなどの共用部の空間にもフラワーボックスを配置している物件も数多くあり、外部の方や通行する人からの目隠し用途などが多いようです。
フラワーボックスを設置する物件での目的は隣家との距離が近い、窓が大きな道路に面しているといったプライバシー配慮の理由からです。また、外から上がり込みにくくするといった防犯上の理由や、窓への直射日光を防ぎ、室温を快適にするなどの目的のものがあります。
海外物件や国内でも一部の物件では、フラワーボックスが町の景観にかなり配慮されて運用されている者もあります。入居時にすでに建物全体で統一された植物が植えられており、その水やりやメンテナンスなどが入居者各自に課せられている物件もあります。
大型物件などでは、フラワーボックスは窓清掃と同じ扱いとなっており、専門業者がすべてメンテナンスを行ってくれることもあります。
物件窓辺にフラワーボックスしかない場合、スペースの形状によってはエアコン室外機を追加設置する事が出来ない、洗濯物を干すスペースがないといったケースもあります。
不動産情報では、フラワーボックスは現物を見てみなければどういった構造の物かは分かりにくいものです。お部屋探しの際には、どういったタイプのフラワーボックスなのかも含めて、しっかりとチェックしておきましょう。