出窓
建物外壁より外に張り出した窓のこと
出窓(でまど)とは、和風洋風問わず設置されている、建物の外壁から外に張り出している窓のことです。
もともと日本では、窓スペースを外に張り出させて壁面と同じ材料で建築し、平面タイプの窓をその一番外側に設置するという方法が一般的でした。
その後、サッシなどの普及に伴い、壁面までは平らに建築し、サッシの骨組みと金属やガラス部分だけが外に飛び出て、下部に物が載せられるような段差を設けた、出窓ユニットが商品として広く普及しました。
現在、建築基準法で、床面から高さが30cm以上、外壁から外に飛び出した長さが50cm未満などの条件を満たしていれば、出窓の最下部の部分の台や床に相当する部分は、床面積として計算されないことになっています。このため、狭い立地の住宅などを中心に、非常に広く採用されています。
三方以上が壁から飛び出ているタイプが多いため、室内を非常に広く感じさせてくれる存在でもあります。
また機能面でも、室内に比較して非常に日当たりがよく、風の抜けも良いという利点があります。身を乗り出さなくても周囲の風景が広く見やすいことから、開放感があり、快適に過ごせる点でも評判です。
また、冬期間の物干し場や、植物の越冬用などにも広く用いられています。さらに、クリスマスやイベント時のおうちイルミネーションなどのデザインスペースとしても、広く活用されています。