腰高
腰の高さまであることを表します
不動産用語に限らず腰高(こしだか)とは、昔よく使われていた日本語で「腰の高さまであること」を表します。
日本の単位では、建物や調度品、着物などをはじめとして、その人の身体寸法の一部をベースに作られるものが数多く存在します。腰高は、建物内外でよく使われていますが定められた寸法はないものの、既成のサッシ窓では90センチ内外のものをだいたい「腰高」と表しているようです。
この腰高をベースにした不動産物件に特徴的な表現はたくさんあります。「腰高コンセント設置=大人の腰の高さ以上にコンセントがあるため、小さなお子様のいたずらやペットトイレ時のはねによるショートなどが起こりにくい」「腰壁(こしかべ)=腰の高さまである壁、板張りやタイル張りで傷や汚れを防ぐためのもの」「腰高窓=天井や壁面途中から腰の高さまである窓、壁面を使った室内レイアウトがしやすく、床付近に発生しがちな結露も起こりにくい」といった物などがあります。
また日本の建築業界では、現在でも「腰高」のような日本的な単位、呼び方をベースにした寸法や名称表示が広く採用されています。
もともとの長さ重さの単位である日本の尺貫法をベースにした尺(しゃく)≒0.303m。身体の寸法をベースにした尋(ひろ)≒1.818m≒間(けん)≒歩(ぶ)≒ほぼ人が腕を広げた長さのことです。
とくに日本家屋の設計施工単位となっている「間」は、同じく「間」と書かれていてもその地域で採用する畳の規格サイズによっては数値自体に若干違いがあることもあります。また同一地域内でも、建築の為に招いた大工や職人の出身地などで寸法が地域の標準とは異なっている場合もあり、注意が必要です。
建築手法の関係であとから造作される、押入や窓辺周り、床の間や飾り棚などでは、見えている寸法の他、大き目に壁厚などがとられているケースもあり、寸法の正確さは微妙なことも少なくありません。「長さ一間の標準的な寸法」などといいながら、物件内の和室と洋室で基準としている「間」のサイズが異なっていることもあります。
ハウスマイルがご紹介する物件情報では、通常すべてメートル法での表示となっています。
物件内のつくりつけ収納や装飾、ドアサイズ、窓サイズではこれらの表記が残るものもありますが、不明な点はぜひお問い合わせください!