バンガロー
日本語では、小さな山小屋のヒュッテやハットのような物件です
バンガローというと、日本人の多くはアニメサザエさんのエンディングに出てくるような、非常に小さな山小屋風建築物である、ヒュッテやハットがイメージされやすいようです。
実際、キャンプ場や、別荘地などの物件として、こういった物件が数多く建てられた時期がありました。
ですが本来、日本以外の国では、bungalowといえば「ベンガル風(=バングラ風)」と呼ばれる建物のことを表します。この建物は、日本でいうバンガローよりは非常に大きく、平屋でありながら建物の周囲にベランダが張り巡らせてあり、屋根の購買が非常に緩いタイプの木造建築物件です。
19世紀の英国を発祥として、広く北アメリカやオーストラリア、アフリカなどの白人向け住居として広がりました。また、その後、各国で郊外の住宅地の公共施設などとして、さらに量産されるようになりました。
最近は、現在住む都市圏から離れて地方に移住希望の方や、他拠点生活でリモートワークを進めたいとして地方の別荘やリゾート物件を探されるお客様が賃貸、売買ともに増えています。
日本で言う小型の山小屋風建築のバンガローは、ミニマルな設備の物件が一般的です。
たとえば、キャンプ場等に設置されているタイプは、寝室兼リビングの物が多く、水回りは外部の共有スペースを利用するといったものが多いようです。別荘地などにあるタイプでは、寝室兼リビングやロフトの一部エリアに、ミニキッチンや水回りなどをコンパクトに組み込んだ物件が非常に多く、不動産市場にも数多く出回っています。
面積や建物の構造上、普段の生活と同じような家財の量で暮らすことは難しい環境です。そのため、バンガロータイプの物件内では、必然的にシンプルで丁寧な暮らしができるとして、とくに2020年以降、非常に人気が出てきています。
売買にもかかわらず、都心マンションのお家賃程度と非常にリーズナブルな物件もありますが、別荘物件として建てられている場合、いくつか確認しておかなければならないこともあります。
1つ目は、別荘地にあるかどうか。通常、別荘地として開発された私有地からなる土地の物件では、運営会社がまだ管理を続けている場合、年額や月額でかなりの額の管理費等が発生します。また、この管理費等を支払わない場合、上下水道や電気等が利用できないばかりでなく、敷地内に入ることができないケースなどもあります。
現在は別荘地にあったとしても、開発されてから歳月を経た別荘地の中には、その自治体のごく普通の市街地として変更されたケースも国内には存在しています。ですが、関西圏、甲信越などを中心に、かなり大掛かりに開発されたもののゴーストタウン化しつつあり、負動産などと呼ばれている別荘地もあります。
こういったところでは、水道などのユーティリティーや道路維持などに関して、大きく住民たちの力や費用持出で解決しなければならない状態に陥ったところもあり、注意が必要です。
2つ目は建物の地盤や、建物基礎などの強度です。
このタイプの物件には、風景などを優先させるため、地盤から高く鉄製や木製の足場を組んだ上に建てられているケースもあります。歳月を経た場合、基礎部分の補強を行おうと思っても、その行為自体で崩れてくることもあります。
基礎までのかさ上げも3mを超えるという物件も多く、一般の工務店などでは引き受けてもらえないこともあり、DIY等に至っては、ベテランにとってすらかなり難しいといったケースもあります。
建物下が広く空いている物件の場合、冬季や春先には、どれだけ暖房を使用していてもかなり肌寒く感じられることもあります。居住することによって、床面等に水分が多くたまりやすくなることもあります。
また、木製の場合、長くメンテナンスを受けていない場合には山や海などからの影響で木材内部から腐食され、鉄製の場合にはさびつきが始まりやすいため、これらも気を付けなければならないポイントです。
最近は、こういった小型のバンガロー物件を、市街地のお宅のお庭の中の離れやプレイハウスとして設置される方も増えています。
メイン住居とは異なり、小さくて包まれるようなスタイルがリラックスでき、仕事に勉強に集中できることも注目される点です。また、自宅からのオンラインミーティング時にも、周囲の雑音を気にしなくてよいことなどもあり、人気となっています。