DIY
専門家ではない人が自分自身で工事や補修、ものづくりを行うことです
DIY(ディーアイワイ)は、専門家ではない素人本人で、工事や補修、ものづくりなどを行うことです。
規模の大小はあまり関係がありませんが、日本では、専門家や業者以外が通常行うような難易度が高く工期や手数が多い作業の場合、大型DIYなどと呼んで区別することが多いようです。
DIYはD.I.Y.とも呼ばれ、英語でいうDo It Yourself=自分でやってみようの略語です。
元々この語は、第二次大戦後の英国で、戦争後に荒れた町の姿を見た元軍人たちにより掲げられたスローガンから来ています。「何でも自分でやろう」を合い言葉にして彼らが始めた町の再建が広く知られるとともに、この言葉が英語圏を中心に世界に広がりました。
1970年代には、米国などから日本に本格上陸したホビーブーム〜自分で作るログハウスや木工、皮革工芸、焼き物、洋裁、各種の手芸等が大きなムーブメントとなりました。これにより、世界各国からさまざまな建設建築系、大型工作や工芸材料等を販売するホームセンターが多数展開されました。
この時期には、米国などから輸入された商品の種類や点数が非常に多く、小さな子供向けのおもちゃなども市中に急激に増加。その商品キャッチコピーなどとして、国内企業の広告に多数登場したことで、日本でも世代を問わずに急激に広まった言葉でした。
その後、日本ではホームセンターが、建築資材や各種材料等販売のプロやセミプロ的顧客向けから、小規模業者や個人向けの店舗に、さらには家庭用品を広く多種取り扱う業態へと変化。
また各地の専門業者の廃業等を経て、異分野の動植物や漁業、農業関連資材など広く扱うようになったことで、ホームセンター=建築や工芸、ホビーや家庭向けのみならず、屋外業種関連のデパート化も進みました。そのため、特にインテリアエクステリア関連の工事や補修、ものづくりなどを中心にDIYと呼ぶ方が増え、語のさししめすイメージは、さらに変わってきています。
さて、DIYのうち、住居にかかわる部分について見ていきましょう。
一般の持ち家では、各戸内の壁面や床・水回りなどの補修のうちちょっとした部分は、自分で好きな材料を使用し、好きな形に行えるのが一般的です。ですが賃貸物件では、契約書上、指定の業者や指定の材料が細かくルール化されていることもあるほどで、自分で好きなように行えない=DIY不可の部分もあります。
ですが、自分でできる契約内容であれば、たとえば網戸の一部が破れた時などは業者に頼めば安くて数千円、自分で行えればホームセンターで材料を買うだけの数百円からと非常に安上がり。また網戸自体を高機能タイプに交換するにも、DIYなら網部分の材料費とゴム紐と網を外してそのゴムひもで新しい網を取り付け直すだけで済むなど、リーズナブルでお手軽。
色や機能、メッシュの密度なども、いまはホームセンターで取り扱う種類が豊富なこともありメリットたくさんです。