ウッドデッキ
ベランダや庭、玄関スペースなどに設置された、木でできた高床式設備です
ウッドデッキとは、ベランダや庭、玄関スペースなどに設置された、木でできた高床式設備です。
窓やベランダ、玄関ポーチなどと同じ高さの床高に作られたものもあれば、床や地面から階段やスロープを上がるような形で設置されたものなどもあります。
床材は、スノコのような形で木材を配置するのが一般的ですが、日本のスノコよりは木材同士の間隔はかなり狭く、厚手で耐荷重性が高いことに特徴があります。ウッドフロアに比べ、すこし感覚が空いたような見た目のものが一般的です。
もともとは、海外のログハウス、山小屋のエクステリアとして木造建築に数多く作られており、玄関ポーチを兼ねたデザインに多く見られました。また、庭のフォーカルポイント〜東屋などのためにも古くから設置されて来ました。
日本の庭園のこれらの設置物では、下を土にすることが一般的ですが、居室内靴文化の海外の場合にはこういった設置物では、床面に木材や石材を配することが一般的です。
日本の現代住宅物件では、ベランダやバルコニーの床を、木質素材のスノコのような形で少しだけ底上げしたものを、ウッドデッキと呼ばせているケースもあります。
実際の地面や床高より高い位置にあるため足元まで通風がよく、夏は天然素材が照り返しを防いで涼しく、雨上がりには靴底などを汚さないため、子供の遊び場やプールや屋外浴槽設置用、ペットの運動場などとしても人気です。
レッドシダーなどの防虫防腐効果がある天然木材が原料ではない限り、ある程度の防虫防腐薬剤や耐候性塗料を使う必要があるため、施工に関してはアレルギーや近隣配慮など注意も必要です。また、一度設置した後は、設置環境や気候によっては劣化しやすい設備でもあります。定期的にプロによる点検などを受けるほか、1-2年に1回程度、防腐剤塗布メンテナンスなどを行うようにしましょう。
中には木調樹脂や金属、石材などの素材のウッドデッキ風建材もあり、こちらはメンテナンスも楽です。