バルコニー
外壁外や窓外へ張り出して設置された、日当たりが良い、人が上がり込めるデッキ等のスペースです
バルコニーとは、本来、2階以上に設置されるもので、建物の外壁や窓から外に張り出しており、人が上がり込める屋根のないスペースのことです。
デッキ型や、窓外のコンクリート張り出し部、鋼鉄製の張り出し部となっているタイプが多く、マンションアパートなどの集合住宅では、ベランダ同様に緊急時の避難路などを兼ねていることも多い共有部です。
建物から張り出しているので室内よりも日当たりがよく、人が上がり込め、洗濯物を干したりすることのできるスペース、という共通点から混同されがちでもあります。本来は、バルコニーとベランダとは、屋根があるか無いかで呼び分けられるものです。
ですが日本の場合、サッシや木材製品で外壁から外に張り出しているデッキスペースの商品名としてベランダやバルコニー、テラスなどと表しているものもあります。そのため、お部屋探しの物件詳細でも、ベランダやバルコニー、テラスなどの表現が混在しているケースも多く見られます。
単にバルコニーと呼ばれるものの他、形状や用途によって、さらに細かく定義されているバルコニーもあります。
ルーフバルコニーは、下階の屋根上を平らにして、その上にスペースを設けるものです。
また、近年増えてきたインナーバルコニーは、建物内部の奥まった位置に設置されたバルコニーです。上住居の床面などとかかるため、一部屋根付きのようなスペースとなっていることもあります。
サービスバルコニーという、非常に小さい狭い、低いといったいずれかの特徴をもつバルコニーもあります。これは、エアコン室外機などを設置したりといった、日ごろから人があがりこんで使用することを想定しないスペースが一般的です。
逆に、非常に幅を広くとったワイドバルコニーという設計デザインの物件も、最近は人気となっています。
本来の意味でのバルコニーとベランダの、屋根の有無の違いについては、使い勝手にかなり影響します。また、共有部のため、物件図面では正確な面積や位置関係で描かれていないというケースも残念ながら存在します。
物件でバルコニーを確認するときは、屋根があるかないか、そしてその他の条件もしっかりチェックしておきましょう!