椎宮八幡神社

徳島市佐古山町の椎宮公園の中に建つ八幡神社の別名は椎宮神社。しいのみやさんという愛称で親しまれています。

152段もある長い石段を上った先にある本殿の入り口には天狗のお面があるため、地元の方は天狗神社と呼ぶこともあるようです。

また、とくしま市民遺産にも選定されている椎宮公園はツツジの名所として知られているため、ツツジ神社と呼ばれることも。椎宮神社に咲く約3000本のツツジが満開を迎える5月には、その相性にふさわしい圧巻の姿を見せてくれます。

椎宮八幡神社は、寛文年間(1661～1673)に南矢三町の古八幡宮から遷座されたのが始まりとされています。ご祭神は文武の神さま品陀別命、そして美の女神さま木花咲耶姫命で、安産や容姿端麗にもご利益があるとか。

また、椎宮八幡神社には中島神社、稲荷神社、天神社、神明社などの境内社の他に、多数のタヌキの神さまの祠もあります。

徳島にはジブリ映画の基となった阿波狸合戦という伝説があるのですが、これは総勢600匹ものタヌキが命をかけて戦うお話。この戦いで命を落としたタヌキたちは、みんなタヌキの神さまとなりました。

椎宮八幡神社には阿波狸合戦の主役、金長タヌキ方で勇名を馳せた佐三郎タヌキの勇大明神、そしてその娘お咲のお咲大明神が。その他、お船戸大明神、若宮大明神、猿田彦大明神などが祀られています。

そして椎宮八幡神社には眉山湧水群のひとつである青龍水が、そして神社の裏には雲竜水が湧き出しており、徳島県による「とくしま水紀行50選」に選ばれています。

アクセス：佐古八番町バス停より徒歩11分。