ロッヂ(ロッジ)
コテージより小さめの山小屋風建物で、宿泊施設などのことも表します
日本でロッヂは、比較的小さめの山小屋風建物のことを表すほか、同じ雰囲気をもった宿泊施設や、別荘地など集団で運営する施設の管理センターや住民の集会所のようなところを表しています。
もともと、ロッヂの由来といわれている英語のlodgingには、借りるという意味があります。そのため、和製英語では、宿泊施設やその関連施設として使われることが多くなっています。
昭和の初めなど、登山やハイキングブームの時に整備された山小屋や公園内のセンター施設に、ロッヂという名称が使われることが多かったため、宿としての運営が行われている物件を指すことが多いともいわれています。
大学や別荘地、企業の施設としてロッジがあるところもありますが、学生や入居者、社員などの限られた人たちが会議や研修などで一時利用したり、あるいは中長期滞在したりできる簡易宿泊所などの場合もあります。
また昔から、職能組合や業界団体、宗教、秘密結社などの中には、メンバーによって各地で運営されおりメンバーしか参加利用できない会議や施設そのものをロッジと呼ぶところがあります。こういったものに倣った呼び名ではないかと考えられています。
さらにここから転じ、メンバー制で一般会員を広く募って、メンバーだけが利用できるようにしたホテルやマンション等にロッヂと名付けている物件もあります。
英語でいうLodgeは、山レジャーの狩猟やスキー、登山などに使われる山小屋や山荘などを指すほか、旅館などの設備を表していることもあります。いずれも簡易宿泊や一般の宿泊が行えるものが多く、ログ風のインテリアやエクステリアが一部採用されているものが多くなっています。
日本語でいうバンガローやコテージ、ロッヂやログハウスなどの区別は非常につけにくいと思っている方も多いかもしれません。
ちなみに、ロッヂに対してすこし大き目で、一般の平屋の小規模住宅程度の大きさのもので、水回りなどの設備もしっかり整っているものは、日本ではコテージと呼ばれています。また、非常に小型の山小屋物件風のものや、ツリーハウスのように足元を地面から高くあげている小型の建物は、日本ではバンガローと呼ばれています。
ですが、日本以外の国でのバンガローは、大型の木造平屋物件で、建物の周囲にベランダなどが張り巡らせてある物などを指すこともあるため、注意が必要です。