契約時概算
契約の際に必要な費用などの大体の目安となる値のことです。あくまでも目安です
契約時概算(けいやくじがいさん)とは、不動産の賃貸や売買をはじめ、さまざまな契約時に必要な本体費用や諸費用などを大まかに計算した通りです。
もともと「概算」という語自体が、「だいたいのところを計算したもの」で、「概(おおむね)」という語自体が、目安で、ざっと一瞥したところ、等の意味を持ちます。
不動産ポータルサイトなどでは、契約時に必要な費用の概算として、敷金礼金や手数料、各種保険料、保証料をまとめた契約時概算金額を、各物件ごとに表示しているのを見かけます。これは、各物件ごとの詳細ページに掲載されている契約時諸費用の中でも、ほぼ広告の表示通りに計算される、敷金礼金と事務手数料、各種保険料、などをまとめたものにすぎません。
あくまでも目安に過ぎないため、この数字が実際に支払った金額よりも少なかったからと言って、不動産情報企業等に賠償を請求することは一般的には考えにくいものがあります。
このほかに、別途清掃費や鍵交換費用、サポートプラン加入費、CATV加入費、セキュリティシステム費、家具家財レンタル費などが契約時に必須となっている物件では、これらも含めて計算されている場合と、これらを除外して計算されている場合があります。
契約前審査で、この物件で契約するためには、保証会社との契約も必要になります。またこの入居者に関しては、保証料や敷金を通常よりも高く支払ってもらう必要があるケース※もあります。こういった時には、一般的な契約時概算よりも、すこし高い契約金額となることがあります。(※ペット飼育やアート系利用、F系SOHO利用などを除けば、一般的な居住目的の物件では多くは見られませんが、複雑な契約形態や特殊な物件、高級物件などの時に、プラスして必要となるケースがあります)
また、通常は2人使用に限られている物件で、3人使用などが特に契約で認められたケースなどの場合は、追加で各種の諸費用が発生する場合もあります。これは、2人使用であれば建物の傷みなどが少ないところ、入居者が多いため、早く建物が傷みやすいといったところから追加されるものです。
こういった特約で何かの基準をゆるめた時にも、契約時の概算金額が高くなる場合があります。
正式な金額がある程度固まるのは、審査がある程度進み、身元確認や不動産会社、オーナーと保証会社等の審査が終わった段階で、と考えておく方が良いでしょう。この段階で、契約を担当する不動産会社が、正式な契約時必要経費等の一覧を出してくれます。
通常は、この段階である程度の支払い金額は固まりますが、鍵交換や実際に鍵を受け取った後に設備の一部などを変えて貰う必要等がある場合もあります。こういった点から、物件によっても異なりますがゆとりを見て+10万円程度、ファミリー向け物件などでは家賃の+1.5〜2カ月分程度を用意しておけば安心です。