鳥よけネット
ベランダや植木などに設置する、鳥の侵入を防ぐネットです
地面に近いフロアでは、宅外から侵入してくる鳥や虫が気になる物です。また階上のベランダ名地でも、鳥類の被害に合うことが有ります。
カラスやハトが屋外ボイラーや煙突に営巣してしまい、毎日のシャワーすら使えなくなる被害なども発生しています。スズメバチなど、有害な虫が窓や壁に営巣してしまうと、窓を開けなくとも隙間から自宅内に大量の虫が入ってきてしまい、巣の撤去に大変な手間がかかることもあります。
こういった鳥や一部の虫などを防ぐ目的で、ベランダや庭木などに設置されるのが鳥よけネット(虫よけネット)で、スクリーンやカーテンなどとも呼ばれています。
ベランダや屋上などに設置するタイプのものは、3〜5センチ程度のメッシュで、緑や白、黒色の樹脂製のものが主流です。
最上階では天井部分含めて2方向をネットで覆い、それ以外のフロアでは、上の階のベランダとの間を壁面のようにネットで覆うスタイルが一般的です。
取り付けには、ペグで打ち付けて固定するタイプと、壁面や上階のベランダ下に取り付けたフックに取り付ける半固定タイプ、ワイヤーを渡して設置し必要に応じて開閉できるカーテンタイプなどがあります。
これらには、鳥を避ける目的以外にも、外壁タイルの崩落飛散防止といった役割もあり、古いマンション物件などにも多く設置されています。ネットは、建物全体にかけられていることもあれば、各戸が自主的に自分の暮らすスペースに設置していることもあります。
メッシュが蚊帳のように細かいものや、薄手の不織布のようなもの、縦方向だけ数ミリ間隔のネットのタイプなどもあり、こちらは鳥のほか虫の侵入も防ぐタイプです。ホームセンターや通販、園芸資材店、100円ショップなどでも、広く販売されています。
庭木に設置されるタイプは、枝が込み合った部分や葉が茂った部分全体を覆い巻きつけるものや、地面から幹の一部を覆うメッシュや柔らかいビニールやナイロン、不織布、伸縮性のあるネットのものがあります。
鳥は庭木の内部に巣をつくること、虫は葉や枝をつたってきた水が溜まりやすいところに巣をつくる特徴をもちます。枝の周りをネットで覆うことで歩きにくくとまりにくく、内部の込み入った枝間スペースを小さくすることで、鳥も虫も近づかせない目的で設置します。
特に、地上階の植え込みにヒヨドリ等に営巣され、朝、夜間もうるさく、駐車場や物件へのフン害に悩んでいるといったところは多いものです。この大量にやってくるヒヨドリ対策としても、ネットがとても効果を発揮します。
不織布タイプのような細かいメッシュの物は、真夏など木々の蒸れ防止の為に、週に幾度か下部をあけて空気を通してやる必要があります。丈夫な荒いネットの場合、メンテナンスはほぼ要らずに4-5年間は、そのまま利用できます。
DIYで比較的安価に設置できますが、通常は大家さんや管理会社、マンションの管理組合などが、まとめて設置するものです。個別設置可能物件かどうかは、大家さんや管理会社に確認が必要です。