壁厚
壁の厚みのことです
壁の性能は快適な生活に関係します
壁厚(かべあつ)とは、外壁や間仕切り壁などを含む内壁の厚みのことを表した言葉です。
不動産業界や建築業界では通常はmm単位で、それぞれの厚みを表します。
コンクリート壁の場合、壁紙などの内壁材や、シート材、タイル材などを除いて、純粋にコンクリートと鉄筋鉄骨などの塊部分でだけのことであり、かつ内部の断熱材部分を除いた寸法が壁厚に相当します。
木造の壁の場合、建材や構造によってさまざまなタイプがあります。
比較的多く見られる外壁材+シートなどの下地材+柱+各種下地材+断熱材+石膏ボードでは、このすべての合計寸法もしくは、施工方法によってはほぼ柱の太さと外壁側の合計のみが壁厚に相当します。
同じ施工条件であれば、壁厚は大きい方が遮音性や遮熱性には優れるとされています。ですが、施工方法によっては、同じ壁厚でも断熱材や遮音用の防振材や吸音シートなどを配しているところもあり、単に壁厚だけでは静けさや省エネ性はわかりません。
鉄筋を配する形状や、柱などの間隔次第では、壁厚が薄くても厚み以上に高い機能性を有しています。
また、物件によって、内装の床壁天井には、コンクリートに直接シートを張り付けている物件もあります。もし同じシートを張り付けている条件であれば、壁厚等各種のスラブ厚が大きい方が遮音性や防震性は高まります。
ですが、内側に合板や石膏ボードなどを設置し、コンクリート部との間に防振性の高い柱やばね、断熱材などを入れている場合には、振動や熱が周囲から伝わる密度が異なる部分ができることで、遮音性や防震性等は高まります。そのため、単に壁厚だけでは判断できません。