本行寺

高雲山本行寺は、徳島市寺町の眉山のふもとに建つ寺院で、近くには湧き水で有名な錦竜水があります。白壁に立派な屋根がある、開放的な雰囲気の美しいお寺です。

日蓮宗を宗派とし、大曼陀羅がご本尊です。正式名は高雲山本行寺です。

本行寺は天正元年(1573)、戦国時代の阿波の大名だった三好長治(みよしながはる)が法華経に改宗した際に、本源院日永が開基となり建立されました。

創建当初は勝瑞(現在の藍住町)にあった本行寺は、天正13年(1585)蜂須賀家政が阿波に入国し現在の地に移されました。

延享元年(1752)、楼上に十六羅漢像のある立派な山門も建てられましたが、後の火事や第二次世界大戦の空襲で焼失してしまったそうです。新しく再建された本行寺では平成7年(1997)に立教開宗750年慶讃法要を行うなど、歴史ある寺院です。

本行寺には「夕霧」という有名な芸子さんのお墓もあります。夕霧はのちに夕霧伊左衛門ものといわれる、浄瑠璃や歌舞伎の主人公のモデルとなっています。

現在は、山門はなく、駐車場となっているため車でも伺いやすいですよ。

アクセス：西大工町二丁目バス停より徒歩3分。西大工町三丁目バス停より徒歩4分。徳島駅より徒歩12分。