延べ床面積

延べ床面積(のべゆかめんせき)とは、宅内各階の床面積の合計のことです。延床面積、延床(のべゆか)や延べ面積とも呼ばれます。

各階の面積を出すときには、外壁もしくは柱の中心線で囲まれた壁芯面積を各階の面積として、それを単純に合計します。そのため、実際に室内内側から図った、床面として存在している面積よりは大きな数字で表されます。

また、この計算の際には、吹き抜け、高さ等の一定の条件を満たしたタイプのロフト、ピロティ、玄関ポーチ、インナーバルコニーは含まれません。床面を取り囲む外壁が無い庇の下や、ベランダやバルコニーのうち外壁面から2m以下しか出ていない部分など、一定の条件下で壁で囲まれていない部分等も、すべて床面積として計算されません。

ですが、居室としては表示できないタイプのサービスルームなども、壁で囲まれた構造となっていれば、このときの床面積には含まれます。

賃貸物件などの物件詳細や間取り図に、延床面積として記載がされている場合の数値は、実際の床面積とは異なり、壁で囲まれて自分の足で踏むことができる部分の合計より、少し壁内側に向かって大き目に表示される、となります。特に都心部など各部屋が狭い物件の場合、あえて延べ床面積で間取り図に記載する事で、出来る限り広い印象をあたえようとする事があります。

また、例外的に、建物内に設置された駐車場(=ビルトインガレージ)や、建物地下にあり天井部が地盤から1m以下にある地下室物件では「容積率を計算するために求める延べ床面積計算」に緩和措置があります。

それぞれ全床面積に対して、駐車場は1/5まで、地下室は1/3までの面積は延べ床面積に含めず、これを超えた面積だけで計算を行うことができます。