シャワー付洗面化粧台
深型洗面ボウルやシャワーがついた洗面化粧台です
世界を見ても、清潔さや臭いのないことに非常に気を遣う民族としても有名と言える日本人。
古くの着物生活時代には、入浴はほぼ必ず夜間に行うものでしたが、現代では、夜間の入浴以外でも、毎朝洗髪やシャワーを行うという人が非常に増えています。
毎日の身だしなみを整えるにあたり、髪を洗う、顔を洗う、歯を磨く、髪やひげなどを整える、メイクをするなどは家族だれにとっても必要な動作です。そのため毎朝、家族にフル活用されているのが、浴室や洗面台廻りです。
鏡などを頻繁に利用する他、水を使うことが多く、髪の毛や水、飛沫物で非常に汚れやすい部分でもあります。
この、毎朝の身支度を行うための洗面化粧台に、シャワーと専用の深型洗面ボウルを備えた設備が、シャワー付き洗面化粧台です。
ほとんどの製品が、シャンプーを行う際にも使えるタイプのシャワーヘッドを備えていますが、中にはまれに、固定型のシャワーヘッドの物や、小さなシャワーヘッドで掃除などをメインとした物のこともあります。
シャンプーができるタイプの洗面化粧台の呼び名として、洗髪洗面化粧台という呼び名もある他、シャンプードレッサーが定着していますが、これはTOTOの製品名です。不動産広告では、シャンプードレッサー有と書かれていても必ずしもTOTOの製品ではなく、物件によって機能や設備にも差があるため、十分に注意しましょう。
通常縦型の背丈を超えるキャビネット型で、上下水配管を備えた作り付け設備用の家具類として販売されています。蓋つきの箱型の棚を上部やシンク下、鏡のサイドなどに備えており、かなりの収納力があります。
シャワー部分は混合栓のものが多く、ハンドル1つで温度を変えられるものや、サーモスタット付きで水を出すだけで、いつも快適温度のお湯が出てくるタイプなど種類豊富です。
シャンプーを行うとき、洋服を着たまま頭だけを下に下げて洗える点などは、毎朝の身支度だけでなく、けがや病気で寝込んでいる時にも便利です。またシルバー世代、小さなお子さんなど、頭部の汚れだけを落としたいといった時にも便利です。
シャワーヘッドがホースで伸び縮みするものは、洗面台のお掃除でも非常に便利でいつも清潔に維持できます。
シャワー付き洗面化粧台に使われている深型洗面ボウルは、全体が深くなっているタイプや、水はね防止で変形タイプのものなどがあります。いずれも洗髪中の泡や水の飛び散りを防ぐだけでなく、染み汚れなどのお洗濯で、襟元などに洗剤を塗る時にも非常に便利な形状です。
もちろん洗面化粧台同様、洗髪からメイクに至るまでワンストップで起床からお出かけまでの身支度ができることから人気です。
最近は、男女とも、自宅で脱毛や美顔などのセルフエステを行う人も増えています。
洗面スペースで長い時間を過ごす方も増えたことから、洗面化粧台前に椅子で腰かけて使用できるニースペースを備えたものも発売されています。また、ユニバーサルデザイン対応で、立ち上がる時などに体重をしっかりかけて動作できるような、広い洗面ボウル廻りスペースを備えたものなども増えています。
大きなフリーのデスクスペースを備えたものもあり、サニタリー関連の使い方ではなく、家事時間の主婦の専用デスクなどとして利用されているところもあります。
洗面台自体は、通常入居後に増設が難しい部分です。また、洗面化粧台の蛇口等部分は特殊な形状のものが多いことから、通常の蛇口からシャワー型に変更することが難しい部分でもあります。
水回りについてはとくに、設備のレイアウトに関して、契約前にしっかり検討しておきたい部分です。