ガス開栓
入居前に手配が必要かつ、基本的には立ち合いが必要なガス開栓手続き
新しいお部屋での新生活に際して、これまで住んでいたお部屋と、新たに暮らし始めるお部屋について、ガス契約終了の手続きと、ガスの開栓手続きが必要です。
電気水道は、申し込みから比較的早く手配ができ、物件によっては、引っ越す当日に連絡をすれば、連絡した当日までの契約ということで完了する場合もあります。ですがガスに関しては、開栓手続き前後に、お部屋の内外やガス器具を使って各種確認作業が行われる分、申し込みから日数を取る必要があるケースがほとんどです。
具体的には、これから使用するガスコンロなどを接続して、ガスの燃焼や器材の適合性を確認したり、ガス器具まで、ガスが適正な圧力で常時届いているかなどを確認します。またそれと同時に、ガス漏れがすでに発生していないか、ボイラーなどについては、排気管の接続が適正かといった確認なども行ってくれます。
この作業は、これから生活していくにあたり、ガス漏れや爆発といった事故が起こらないように必要な対策です。
これまで使用していた物件では、そのお部屋へのガスのおおもとの元栓確認や、検針、ガス器具取り外しを行ってもらえるケースもある他、ガス器具がレンタルの場合、その確認作業なども含まれます。この作業は、退去後の空室時にも、ガス漏れなどの事故が起こらないように、という対策でもあります。
賃貸物件に入居する際は、自身でガス会社の連絡をし、開栓手続きを依頼する必要があります。通常はお引越しが決まったらできるだけ早く、1か月前程度が理想的です。
退去するお部屋の場合には、ガス停止の連絡を1週間程度前までに行っておくとよいでしょう。
ガスの開栓作業には立ち合いが必要で、連絡をした際には、お部屋にガスコンロなどが付いているか、ない場合はこの時までにガスコンロを購入準備するかなどの確認があります。開栓作業の際に電気がすでに使える状態であれば、湯沸かし器やボイラー、暖房機など、ガスと電気を使用している器材についても、正しく燃焼しているかの確認や、使い方を教えてもらうことができます。
繁忙期含めて、土日祝も対応していますが、開栓作業に関しては、朝から日没まで程度の時間帯に限るという事業者が多いようです。物件やガス器具の設置状況にもよりますが、15分から1時間超かかることもあります。
プロパンガス事業者などを中心としたガス会社によっては、この時、現地で数千円程度の保証金の預け入れが必要になることもあります。
電気と異なり、ガスや水道は、エリア内でも大きく事業者が異なっており、隣町に引っ越しただけでも、事業者が異なり、設備が全く異なることもあります。
前の住居で契約していた時の手続きが残ることもあるため、引っ越しの際は住んでいた場所でのガス、水道、電気などの契約者番号の控えや、最近の検針票控えなどを、手元に残しておくようにしておきましょう。