指定業者
地域の公共団体や物件に指定された、工事やメンテナンスを行う業者のことです
指定業者には、二つの意味があります。1つは、地域の公共団体等に指定された、ガスや水道他の公共の建物や敷地、宅内工事の為に指定された業者というもの。2つ目は、物件の家主、管理会社や管理組合に指定された、特定の工事やメンテナンスを行う業者、というものです。
前者の公共団体等による指定業者は、通常、公共水道や公共ガスの配管変更や接続工事などに際して、必ずその指定業者に依頼しなければならないと使用供給契約で指定されているものです。特別な技術や休止開栓措置など、さまざまなその地域や設備に特化した技術や連絡体制が必要なため、法律を受けて整備された体制です。
後者は、建物や物件の価値を維持したり、外からの統一された見た目、外からは見えづらい、各戸の設備使用時の癖などに伴う故障やその他のトラブルを防止する目的で指定されるものです。建物新設から長くその物件の各部を管理している業者を、指定業者とすることが殆どです。水回りの末端である蛇口や風呂設備、照明器具、畳や床メンテナンス、窓や網戸、扉や襖、暖房器具など、ビルトインタイプの設備を中心に指定されているのが一般的です。
特に、生ごみディスポーザーなど下水道関連の屋内配管は、各戸の癖により壊れやすいだけではなく、各戸や各フロアから建物全体の故障率などに関係します。そのため、指定業者以外に依頼すると契約違反、となる条項などが盛り込まれた管理規約の賃貸物件もあります。
高級物件などに多い、こういった賃貸契約時の特約は、事前にしっかりとチェックしておきましょう。