ディスポーザー
生ごみを粉砕処理する設備です
賃貸住宅、とくにマンションなどの大型物件内の人気キッチン設備に挙がるものに、ディスポーザーがあります。
ディスポーザーとは米国で1927年に発明された家電で、通常はキッチンの排水管途中、排水口直下に設置される器材です。まれに、シンク横などに設置するタイプのディスポーザーもあります。
使い方は、シンク内の排水口や専用投入口に直接生ごみを入れて機器を作動させるだけで使用でき、容易です。投入した生ごみは、粉砕されながら排水へ流され処理ができる、嬉しい機能が好評です。
ディスポーザー排水は、通常トイレ下水などと同じように処理されるか、マンションによっては、建物内で排水をある程度処理してから下水道網に流すといった処理を行っています。生ごみが発生する都度、すぐに流して処理することができるのは理想的ですね。ディスポーザーを活用する事で毎日の生ごみの処理がスムーズになり、キッチンを衛生的に保つ事が出来ます。
一方で環境問題として、1990年代などに、ディスポーザーが地域の水環境を悪化させているとした市民運動などが在りました。この点については、農水省が1999年から、国交省では2000年から、それぞれ数年間にわたり大規模な社会実験を行った結果、下水管・下水処理施設・環境負荷への影響はなかったとされています。
ちなみにディスポーザーは、キッチン内にある程度のスペースや配管などの設備が整っていれば、原状回復可能な形で後付けすることもできる、キッチン家電製品でもあります。
集合住宅等物件によっては、ディスポーザーの処理能力よりも配管で流せる能力が低いなどの事情で、ディスポーザー自体がトラブルの原因となる場合もあります。自前での取り付け時には、事前に管理会社等に確認しておく方が良いでしょう。