リフト搬入
建物のドアやエレベーターなどで入りきらない家具家財を、搬入可能な窓や廊下までリフト車を使って運び込むサービスです
リフト搬入(りふとはんにゅう)とは、引っ越しや購入品の運び入れの際に、建物のドアやエレベーターなどの寸法のため入りきらない家具家財を、搬入可能な窓や廊下までリフト車を使って運び込むサービスです。リフトつり上げや、直付け搬入(じかづけ/ちょくづけはんにゅう)などとも呼ばれます。
ご存じの通り、特に集合住宅の玄関や各フロアのエレベーター前スペースは、幅、高さともにサイズが小さく、大型の冷蔵庫や食器棚、洗濯機などは入りきらないこともあります。
そんなときに、幅が広いベランダ窓や、搬入可能な各フロアの共有廊下部まで、横付けしたリフト車を用いて家具家財を持ち上げて搬入設置してくれるサービスが、このリフト搬入です。
利用するリフト車にはいくつかのタイプがあり、引っ越し荷物入りのコンテナまるごとや荷台まるごとを車体からリフトアップし、ベランダや廊下、室内に直接運び入れる方法。搬入する大型家具家財に特殊な梱包材を施し、ベルトタイプのリフトを用いて、吊り下げるようにして運び入れる方法がよく見かけられます。
大手の引っ越し業者や家電量販店の中には、各家電の年式や型番ごとに運び入れに必要な通路の最低寸法や、設置場所重量、設置場所のダクトや排水管などの制約事項をとりまとめたデータベースを持っているところもあります。家財の詳細な型番指定をするだけで、転居先の寸法を計測し、リフト搬入や搬入前後の特殊な設置処置が必要かどうかを事前判断してくれるところもあります。
とくにコンテナや荷台まるごとベランダに横付けする方法では、搬入先物件フロアの高さ制限がある他、横付けする地上部の作業スペース確保や、地盤が硬いかどうかなどで搬入できるかどうかが決まります。また、リフト横転や作業時の外壁破損などを防ぐために、物件横付け時の壁面などが十分な強度があるタイプかどうかなども問題となります。
リフト搬入できない場合には、各パーツごとに分解して運び入れるか、作業員によって避難階段など別の方法で搬入するなど追加の作業料金が発生する方法での搬入。または、マンション内の各戸物置スペースなどに入りきらなかった家財を収納、引っ越し業者に入りきらなかった家具家財を買い取ってもらったり、有償で廃棄をお願いするといった流れとなります。
お引っ越しシーズンは、とくに転居先などで入りきらなかった家財などを、不本意に廃棄してしまうといったケースも多く見られます。事前にしっかり不動産会社や引っ越し業者もあわせて、入念に打ち合わせを行いましょう。
引越サービスは、入居の数か月前から予約が可能です。作業の日まで期間的な余裕があれば、事前に物件周りを調査してくれ、適切な見積もりやリフト搬入やその代替案などの複数サービスの提案もしてもらえます。
お引越し繁忙期のギリギリの日程で申し込めば、機材予約などもできない他、基本となる料金自体も高くついてしまいます。リフト搬入を含め、引っ越し関連の準備は早めに行うことが、リーズナブルでサービス充実のカギです!