鳴門市立 文化会館

徳島県鳴門市にある多目的ホール鳴門市文化会館は、建物としても著名で、公共建築百選や日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選定されています。

建築は1982年、鳴門市制35年の記念事業として建てられ、京都大学の増田裕也研究室が設計を担当しています。増田氏は建築家として数々の建物を設計し、評価を得ています。

落成記念演奏会では、ベートーヴェンの「第九」が演奏されました。鳴門市は、日本で初めて第九が演奏された地として全国的に知られています。

鳴門市民に長く親しまれてきた鳴門市文化会館ですが、2021年4月1日から当面の期間、休館となっています。今後も長きにわたって安心・安全に使用できるように耐震化を含め、大規模な改修工事を実施する予定とされています。

鳴門市文化会館には、多様な設備が充実しています。地元の芸術の発表の場から有名アーティストのコンサートまで、多岐な用途で活用できるため、地元の方にも親しまれてきました。

音響や照明などの舞台装置は多種多様なものが設置され、さまざまな演出効果が好評な造りでした。

舞台演出装置が充実しているほか、体の不自由な方も安心して訪問できるよう工夫がされました。車いすでもそのまま入場できるバリアフリー化や、難聴者のための赤外線システム導入もその取り組みの一環です。

ホール以外にも展示・会議室などの機能が備わっていました。

会議や展示会開催の用途以外にも、ダンスの練習スペースやパーティ会場としても活用されていました。特別会議室は、少人数での会議スペースとして利用しやすい設備です。用途に合わせて選べるスペースがあるのは便利ですよね。

耐震補強などのために現在は休館していますが、設備が充実し、初めて見た有名アーティストのライブがここ鳴門市文化会館、という県民の方も沢山います。さらに良い施設として改修され、再び利用できるようになる日が待ち遠しいですね。