阿南市立 那賀川図書館

阿南市は徳島県南東部に位置し、四国で最東端の地方自治体です。那賀川は徳島県内で一番長い河川であり、最も良好な水質であるとして清流四国一にも選ばれています。

平成6年7月に開館した阿南市立那賀川図書館は、シンプルながらも美しい和風平屋建ての図書館です。

この外観には、阿南市那珂川町の歴史が関係しています。

那珂川町には、室町時代から足利将軍の末裔が移り住んでいて、「阿波公方」と呼ばれ親しまれています。中でも第9代阿波公方の足利義根は、漢文学において才能を大いに発揮したことから、那珂川町は阿波国南方の文化の中心となりました。

これらの歴史を象徴するものとして、那賀川図書館が建てられた、というゆかりがあるそうです。

図書館の館内は広々としていて、ゆったりと過ごすことができます。

閲覧席が設置されている他、学習スペース、会議室や視聴覚室も利用可能です。市民ギャラリーもあり、絵画や写真などの作品が展示されます。

また阿南教科書センターというものがあり、阿南市内の小中学校と高校で使用している教科書を所蔵しています。

那賀川図書館には庭園も設置されています。

この庭園は「阿波公方の苑」と名付けられて、広さはもちろんのこと造りも本格的な庭園で、人々の憩いの場として愛されているスポットです。定期的にボランティアの方が美化活動を行っています。

図書館で借りた本を庭園で読むことも可能ですよ。

図書館のイベントである「おはなし会」も毎月行われていて人気があります。

また那賀川図書館のエントランスホールにはピアノが置かれています。

図書館にピアノが置かれることは珍しいですね。このピアノを使ってボランティアの方による演奏会が開かれることもあり、図書館で特別な時間を過ごすことができます。

本だけではない楽しみが多くあるのが、那賀川図書館の魅力と言えます。