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天津神社

あまつじんじゃ

中津峰山てっぺんの三十八社大権現

天津神社は中津峰山の頂上にあります。中津峰山は徳島市と勝浦郡勝浦町の境にある剣山系の山で、標高773m。阿波三峰のひとつでもあり、四国百名山としても名を馳せています。

中腹には如意輪寺も鎮座して、古くから海の守護神として親しまれてきた中津峰山は、実は阿波屈指の霊山としても知られる山。その昔、万能の神である「大物主神」その人が住んでいたという伝説もあります。

如意輪寺と天津神社に祀られるのは、九曜二十八宿の星々と総鎮守の三十八社大権現。伝承によると、この三十八社とは、「天上、地下の神二柱、常世としての八方の神八柱、二四節の神二十四柱、鍛冶の神より生ずる鏡神、兵器をつかさどる主神の二柱、さらに酒造神の合計三十七神に加えて、津ノ峯の幸魂と日峯の奇魂を持つ大己貴神を併せ持った大物主神」で三十八の神々とのことです。その三十八柱をお祀りする天津神社は全ての神を集めた神社として「三十八社」と呼ばれ、中津峰は「三十八仙山」と呼ばれるのだそうです。

現在の天津神社は、トタン葺きの寂寥感のあふれる社で、風防のために設営された石垣は城壁のように立派で、総鎮守の神としての威厳を保っています。

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771-4264 徳島県徳島市多家良町中津峯1-2

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