宇母理比古神社
うもりひこじんじゃ
八多川の氾濫で全て失った小さな社
宇母理比古神社は徳島市八多町森時の畑の中のこんもり茂った森に建つ、気を付けて見ていないと見過ごしてしまいそうな小さな神社です。
近くを流れる八多川の氾濫で、社殿も古文書も全て失った宇母理比古神社。創建年も分かりませんが、延喜式内社と記載があるので平安時代にはすでにあった神社のようです。ご祭神は鵜鷲守神とされていますが、これはウガヤフキアエズノミコトの別名ではないかとも言われています。
ウガヤフキアエズノミコトとは日本の初代天皇と伝わる神武天皇の父となる神様。五穀豊穣、夫婦和合、そして安産にご利益を授けてくださいます。ちなみにウガヤフキアエズノミコトの母は豊玉姫で、豊玉姫をお祀りする速雨神社は宇母理比古神社のすぐ近くです。
「宇母理大明神」や「森時大明神」とも呼ばれた宇母理神社。現在は鳥居と灯籠がひとつとコンクリート造りの社殿だけの社となっていますが、11月には例祭が行われています。
771-4266 徳島県徳島市八多町森時41
アクセス:上八多バス停より徒歩5分。坂東池バス停より徒歩7分。
宇母理比古神社の周辺地図