ドミトリー
寮などに多くみられる相部屋形式の住居や宿泊施設の事です
学生寮やシェアハウスでは、1つの居室や1世帯の戸室内をベッドや小さな仕切りなどで分割してそれぞれの専用スペースとして、相部屋で生活をさせることがあります。このスタイルを、ドミトリーと呼んでいます。
1部屋当たりの人数はさまざまで、2名程度から数十名という物件などもあります。
日本の国立大学の学生寮などにも、こういった物件は多く、2人程度から数人で使用するところが多いようです。中には、院生や研究者向けなどを中心に、1人部屋を多数そろえているところもあります。
元々、ドミトリーは、西欧の学校の寮、寄宿舎などで生まれたもので、共同生活を行うことで協調性や社会性、他を思いやる気持ちなどを養うために多くみられたスタイルです。
日本ではもともと、職業見習いなどのための大部屋雑魚寝タイプと呼ばれる、さらに同じ空間を一体として布団1枚単位で自分の使えるエリアを柔軟に設定する共同生活スタイルが一般的でした。その後、学生や出稼ぎ、1人暮らしの社会人向けの下宿などが発展したあと、大学や勤務先の寮がかなり広く普及しました。
現在では、個室型学生会館やワンルームマンション等に入居する一人暮らし世帯が増えています。
またこれとは別に、学校に通う人、社会人など一人暮らしの人など一定の利用者層を定めて、個室タイプやマンションタイプの寮として運営している物件には、建物全体でドミトリーという名のものがあります。これは、一般のマンションアパートとは異なるということをわかりやすく伝えるための名称で、全国各地で見ることができます。
いずれのタイプのドミトリーも、共有スペースやプライベートの利用部ルールには、物件ごとにかなりの違いがあります。
特に共同生活タイプのドミトリーでは、専有スペースの分割方法や、広さの他、私物や貴重品の管理方法など、さまざまな確認も必要です。
入居契約の前に、実際に現地の説明会などに出かけて見学したり、事前に管理者と書面でやりとりをして確認しておけば、思い込みなど含めてクリアにできます。入居中、万が一の時にも、その記録を利用することができるため、おすすめです。