ダウンライト
天井埋め込み式の照明器具の事です
ダウンライトとは、天井内や高い位置の壁面等に照明が埋め込み設置されているタイプの照明器具です。ダウンライトが設置されていれば、天井面はフラットな見た目になります。
住宅では、玄関周りの庇の下や、天井を高く見せたい室内などに広く使われています。また、公共機関の建物廊下など、来訪者がスイッチや照明器具にふれる可能性があるところなどを中心に、広さを活かしつつ、人に触れさせない目的で設置されているのを見かけることがあるかもしれません。
例えば玄関、洗面、廊下など照明器具を吊り下げて設置するには十分な高さがない、スペースがない、といった場合などに採用されています。また、上から少し離れて光が投げかけられるため、室内垂直方向に光のムラができます。
そのため、実際よりも空間にメリハリが生まれることから、デザイナーズマンションなどでも多く取り入れられています。美術館など、メインとなる作品に注目させたいときなどに多く使われている空間演出手法です。
ダウンライトには、大きく分けて2つの照らし方があります。壁などを広く照らす拡散タイプと、照明器具を付けた真下方向に強めに光が届く集光タイプです。
また、壁面や家具などからどのくらいの距離に設置するかなどによって、さまざまな光による空間アレンジが可能です。
ダウンライトは、天井内直付けのため、電気工事士による取り付け作業が必要ですが、電球交換だけならだれにでも行うことができます。また、ダクトレールに取り付ける照明器具の中には、ダウンライト風の照明器具をうたっている商品などもありますが、外から見てフラットな見た目というわけではありません。
通常は1灯だけでなく、2〜3灯かそれ以上を組み合わせて1系統として設置します。照明自体のON/OFFや、明るさの調整は、その系統単位で行えるタイプの設備が一般的です。
ダウンライトは、消費電力量が細かく決められているほか、電球の形もちょっと変わったタイプが多く存在します。これは、天井周りに放熱してしまうため、火事などを防ぐ設計を優先させているためでもあります。
通常の電球、E26口径と呼ばれる器具ではLED電球等さまざまな機能性電球が使える照明器具が多いものの、ダウンライトの場合、変わった通電パターンをもつ電球などは使えないことも多くあります。電球交換の際には、照明器具のメーカーと型式、電球本体とワット数などをしっかり確認し、できれば事前にメーカーサイトで調べておきましょう。
さまざまな白熱灯や蛍光灯、LEDなどに対応しているタイプのダウンライトでは、IoT家電化して使用することも可能なこともあります。
ダウンライトが点灯しない時には、電球切れの他、電気の配線のショートや故障などのケースもあります。電球交換を行っても改善しない場合、まずは不動産管理会社に相談をしてみましょう。