階段下収納
階段の下部分にある隙間を活用した収納スペースのことです
階段下収納(かいだんしたしゅうのう)とは、階段の下、丁度踏み板の真下にある空間で、横から見ると直角三角形のような形をした部分を、収納スペースとして活用するものの総称です。
作り付けのタイプもあれば、周囲の床と同じ高さの床面とし階段脇の壁板を貼らないことで室内からの延長空間としている、収納家具設置用スペースのこともあります。
収納スペースの奥行きは、大きくて階段の踏板の幅前後です。また高さは階段の高さ相当であり、低いところでは2-30センチほど、高いところでは下のフロアの天井高まで取れる設計や構造の場合もあります。
日本の場合、昭和初期などのかなり古い時期ですら、すでに階段下スペースを活かすために、階段型のタンスなどをオーダーさせるのが流行していたこともありました。
階段下収納は、もともとは戸建て住宅などを中心に活用されてきたものですが、最近増えてきたメゾネットタイプ物件やロフト物件の中にも、階段周りに階段下収納がある物件が増えてきました。中には、比較的低い段部分は引き出しとして。高さが十分に確保できる部分は、家事スペースやユーティリティースペースとしての作り付け家具を備えた個性派物件もあります。
階段下収納スペースの中には、しっかりとした扉などを備えていたり、長尺ものを収納できるよう非常に大きな空間となっているものなども存在します。
また、飾り棚のように、一部分だけにシェルフ状の棚を作りつけている物件などもあり、使い勝手はさまざまです。
吹き抜け構造のタイプなど、階段と収納スペースがつながった空間になっている物では、階段利用の都度ほこりなどが発生しやすいこともあります。
どんなアイテムを収納するか、どんな使用方法にするかなどは、それぞれの物件の契約を行う前に、しっかりと確認しておきましょう。