生体認証システム
目や顔、指や手などで認証するセキュリティ設備です
最近は、さまざまな鍵システムがあらゆるところに登場しています。よく見かける物では、銀行ATMの手首や指紋、顔認証システムや、企業のセキュリティ対策としての入館時やPC起動の際の顔登録などで、生体認証の導入が進んでいます。
もともと賃貸物件の中でも、マンションに比べるとアパートや戸建て住宅については、セキュリティシステムやカギにはシンプルなものが設置されている方が多いものでした。ですが、この十年すこしの間に、より高度なセキュリティ対策として、この各種の生体認証システムの導入が進んでいます。
生体認証は基本的には、ドアなどに取り付けられた読み取り面やカメラで取り込んだ画像や映像を、事前に登録している人のデータと照合し、それが正しければ鍵を開けてくれるというものです。ですがそれだけでは、よく似た人などでも鍵が開いてしまう可能性もあり、最近は電子キーやスマートキーと呼ばれる、機械から電波を出して施錠開錠するものと併用したタイプも増えています。
ですが、この電子キー単独部分については、自動車にしろ住宅の鍵にしろ、建物外部からのデバイスコピーなどを行うことで簡単に開錠したり自由に設定を変更できるものも増えています。
生体認証と電子キーの両方をそろえたことで、安全性が非常に高まってきたということでもあります。
生体認証キーはマンションアパートなど集合住宅の場合は、エントランスのドア、郵便受け、宅配ボックス、ゴミ置き場、各戸玄関の開錠に用いられるものが増えています。これらの台部分は、ビルトイン=作り付けのタイプですが、中には、後から取り付けることのできるタイプや、入居者が設置してキズ一つなく取り外せるタイプのものなども存在します。
カギとして使われる認証方法は指紋などの特徴、掌や手首の血流、目の光彩、顔の配置などすっかりおなじみの物から、人の顔全体のレイアウト比や身体の割付 肩、首など様々です。どういったモノの組み合わせや方式を使うかは、まさに今、技術開発が急速に進んでいるためとくにいろいろな種類が存在する状況にあります。
ただ、比較的古いタイプの技術や機材をベースにしたものや、生体認証システムの方式や機材の性能、設定によっては、指紋や光彩、血流などはシリコンなどでコピーした人体パーツによって不正に開錠されてしまうこともあります。
こういったものをカバーするため、前述の登録済みの携帯電話や、特殊な電波で交信するキーホルダーなどを併用したタイプのさらに安心できる生体認証システムが増えてきています。
また、スマートキーと呼ばれる携帯電話やカード、キーホルダーなどの形をして、鍵の持ち主の動作の検証や画像などを利用した、認証機能を組み込んだものや、警備会社等のセキュリティシステムを組み込んだものもあります。通常の方法以外で鍵を開けたりドアを開けようとした場合、自動的に警備会社などに連絡がいったり、該当する鍵が設置されている場所の写真や監視カメラ動画を撮影して、記録してくれるものもあります。
また、不審な挙動や状況、予めルールを設定しておき、その条件にあった状況が検出されたら、登録済みのメールアドレスに撮影写真を送ってくれるものなどもあります。
生体認証システムは優秀ですが、読み取らせるときの角度などによっては、同一人物なのにいつも鍵が開かないといったこともあります。そのため、読み取りと認証の精度を下げてしまうと、よく似た誰かやコピー人体パーツでも開錠できてしまうことがあります。
ですが、生体認証されたユーザーをもとに、建物の中でロックが設置されているエリアを細かく指定することもできます。
とあるロックは通過できても、他人の住むフロアやエリアには入れない、といった設定ができるものもある他、誰がどこを通過したかなども記録されるタイプもあります。1つの鍵しか持っていないのに使い分けができることから、セキュリティ面ではかなり強固になります。
携帯電話やキーホルダー等のデバイス組み込みタイプで、たとえば端末内の指紋認証と登録してある、スマホのロック解除等操作のあとに開錠するといった方式のものは、安全性についてほぼ万全といわれています。ですが鍵の紛失等の時には、指定の業者に依頼する必要や、カギの再発行や再設定自体の期間がさらにかかる場合もあります。
その間、生体認証だけで使用できるか、生体認証だけで安全かどうかは、物件確認の際にしっかり確認しておく方が良いでしょう。
また、カギデバイスの電気の利用方法についても検討が必要です。中には、電池式で電池が無くなってきた場合、交換をメンテナンス業者に依頼しなければならない場合や、不在中に電池が無くなってしまい鍵が開かずに、指定の駆けつけサービスを利用しなければならない場合もあります。
登録してある携帯電話やカバンを忘れて帰ってきてしまって鍵が開かず、朝まで困っていたといった体験談などもよく目にします。
そのため、普段使うカギデバイスのバックアップ用には、どんな開錠方法やキーなどがあるのかを確認しておく方が良いでしょう。
現在は、セキュリティ対策に力を入れた新築物件や築浅物件など中心に、アパートなどでも生体認証システムが普及しつつあります。また、築古物件でも、ドア周りにはこういった設備をプラスしている物件も増えています。
ドア破り侵入や、なりすまし侵入に強いと呼ばれるこれらの設備は、今後さらに普及していくといわれています。
いろいろと難しい仕組みの話はありますが、入居者側としては利用方法はとても簡単!!入居時やカギ設置時に事前に登録しておくことと、生体認証だけのシステムであれば、手や顔などを鍵の位置で機材に毎回読み込ませるだけです。
また、スマホやキーホルダーなどの端末も併用するタイプなら、その機材に合わせて端末に指紋を読み込ませたり端末ロックを解除したり、指定されたアプリケーションを操作するなどを覚えるだけです。
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