専有面積
各戸各世帯のすべてのお部屋の延床面積の合計値です
不動産情報などを見ていると、物件間取り図や物件詳細に専有面積が記載されている欄があります。
この専有面積とは、入居者が契約をした自身の専用スペースという意味で、共用部とはちょうど正反対の言葉です。この表記で記載されている数値は、リビングや寝室、水回り、廊下などの部屋の延床面積を表しています。
最近はベランダなどの一部を各部屋の専有部、お部屋の延長として、家具を並べたりしながら使用できる物件も増えています。この場合、この部分も専有面積の中に入ることがあります。
ですが間取りによっては、この専有面積から見て、かなりお部屋の印象が小さくなる場合もあります。たとえば、もともと床だった部分に足元まで棚を取り付けたり、柱などのでっぱりがあるのに、その部分が算定されているケースなどがあります。
さらに、専有面積を表示する際には、2つの測定方法による面積「壁芯面積と内法面積」の差が存在します。
この二つは文字通り、壁芯面積=部屋の壁厚の真ん中から真ん中までを面積として考えるものと、内法面積=部屋の中の一続きの床面の一番内側であり、柱などを含まないものを面積として考えるものです。
一般的に不動産広告では、登記簿上は内法面積を、広告上は壁芯面積を使用します。つまり、この数値が実際の居室となる部分の床の広さではないことが多い、という事です。
お部屋の広さや建築方法にもよりますが、畳数を計算してみると実際の居室部分が1,2割狭くなることもあります。