ニッチ棚
柱と柱の間をくりぬいて壁材を除去した際の壁の厚さを利用してつくられる飾り棚や収納棚です
壁と一体になったニッチ棚
ニッチ棚とは、建物の内外壁部分の柱や梁の間をくりぬき、壁の表面材などを除去したときにできた空間に、フレームや棚板などをはめ込んで作りつけられている飾り棚や収納棚のことをいいます。
単に、ニッチと呼ばれることもあるほか、掘り込み棚、作り付けの飾り棚や、その棚の用途や場所をそのまま表し、飾り棚やクローゼット、ストレージ、階段収納などと呼ばれることもあります。
家具を置くことで、床面を防ぐことなく収納部分が稼げるため、非常にスペース効率がよくなることもあり、比較的狭い物件から広い物件まで、人気の設備です。
屋内に作られることが多く、壁面の厚みとほぼ同じサイズか、1-2センチ程度はみ出す程度の寸法のため、壁面からほとんど飛び出して見えることがありません。
そのため、たくさんの収納物があっても、また多少ごちゃつきがちなホームデコレーションアイテムを飾っていても、ガラス戸棚や書棚、飾り棚や壁面に飾り付けた時に比べると、すっきりまとまって見える、といったメリットがあります。
キッチン周りやリビングダイニングゾーン、脱衣室などの水回りゾーンに設置されているものは、比較的調理の油汚れや水はねシミなどができやすいほか、埃などが溜まり、落ちない汚れとなってしまうことも多くあります。
通常扉が無いタイプとなることが多く、比較的人が通行することで埃が舞飛びやすいところに設置されることが多いこともあり、有効活用と共にこまめなお掃除も行っておきたいポイントでもあります。
DIY可能物件では、ニッチ棚を自作しても良い物件もありますが、壁や柱、梁や壁板自体が構造上どうしても欠くことができないものかどうか、図面などを通してしっかり検討しなければわかりません。設置する場合、まずは、不動産管理会社等に相談しておきましょう。