グリストラップ
食用油等をせき止めて除去しやすくするパーツです
グリストラップとは、排水管周りや換気扇カバー、コンロ周りなどについている、食用油等をせき止めて除去しやすくするパーツです。グリーストラップとも呼ばれており、このグリースは廃油のこと、トラップは罠や落とし穴のことです。
キッチンの油汚れは、洗い物や吹きこぼれ、煮物焼き物などからでる油煙が換気扇フード周りやコンロ部の壁部分で冷えた時などに、油の塊や液体として見えやすくなります。
引火して火事などの原因となる他、汚泥となり悪臭やゴキブリネズミなどの繁殖の原因となったり、配管のつまりから我が家だけではなく周辺建物全体のトラブルの元となる事もあります。
グリストラップはその名の通り、排水口や排水管の途中、換気扇フードの溝周り、コンロ周り壁の溝や専用小箱など、すでに組み込んであるパーツの中に落とし込みながら、温度差により固める仕組みです。
料理の都度、あるいは月に数回とサイクルを決めて、グリストラップやその周辺だけはこまめに掃除しておく方がよいでしょう。
キッチンのステンレスから壁面などの油汚れは、意外と広範囲にわたってこびりつき汚れや、樹脂の変質などの「直ることのない汚れや傷」を生みがちです。退去時に泣くことも多い部分ということもあり「こまめに掃除しておく方がよいでしょう」。
キッチン周りなど、グリストラップが見えやすい部分では良いのですが、物件によってはその建物のどこに設置されているかがわかりにくい物もあります。不動産管理会社等に、確認してみましょう。
比較的最近建築されているマンションアパートなどの物件では、排水管設備自体も高圧に耐えるような設計施工がされています。排水部分のつまりを防ぐため、1-2年に1度程度の割合で、高圧洗浄などを行っているところも増えてきました。こういった物件でも、キッチン内の排水口周りは自分で洗浄などを行っておく方がよいでしょう。
また、車庫や駐車場、簡単な工場も兼ねたガレージなど、自動車やバイクを原因とした油汚れが発生する場所には、同様に屋外型の排水溝や排水口周りタイプのグリーストラップが設置されていることもあります。
こういった周りでは、夏などは引火事故なども多いことから、こまめな掃除を行うほか、たばこなどの火気は決して使用しないよう注意しましょう。