仕切り壁
1つの部屋の中や部屋と部屋との間を隔てる板型のパーツで、可動式の物も増えています
仕切り壁(しきりかべ)とは、1つの室内や、部屋と部屋の間を間仕切りすることができる板状の住宅パーツのことで、固定式や半固定式のものと可動式の物があります。
一般には、間仕切り壁(まじきりかべ)、パーティションとも呼ばれます。建築施工関連の用語以外※ではこれらの間に違いはなく、天井と床を使用した設置方法のものや、床面にスタンドなどを用いて取り付けるものなど、さまざまなタイプがあります。
設置場所にかかわらず、建物の強度を支える耐力壁として設置されるものもあれば、まったくそういった機能がないものもあります。
固定式の物は、工事をして取り付ける物が多く、広いリビングの一部を仕切り壁でL型に囲い、ゲスト用寝室やサブキッチンなどにする、増改築などに伴い、建物のゆがみや階段などの設置位置を補強するために後付けする、といったアレンジなどでも用いられます。1つの子供部屋を2人で分けるために、仕切り壁とベッドを組み合わせ、床面から天井までを効率よく分ける既成商品なども存在します。
とくに転勤時や子育て期に住まう賃貸物件の場合、家族にあわせて個室を用意したいものの、希望通りの間取りの物件が見つからないといったことがあります。こうしたときに便利なのが、室内に工事不要で傷をつけることなく設置できるタイプの仕切り壁です。
突っ張り棒タイプや、スタンドなどを用いて取り付けるタイプのものがあり、半固定式のものなどが一般的です。また連続した仕切り壁の中の一部は、開閉して扉として使用することができる可動式タイプの仕切り壁ドアといった製品も、洋扉と引き戸タイプなどでそれぞれ販売されています。
和室タイプの引き戸レールを利用した仕切り壁商品なども販売されているほか、フラットフロア対応で、天井面から吊り下げる形の可動型仕切り壁ドアなども存在します。
間仕切りはしたものの通風や採光面を考え壁面の上下は解放しておきたいときには、オフィスで使用されているような柱で支えるタイプの仕切り壁も存在します。
間仕切りを設置することで、普段使用しない空間を切り分けたため冷暖房効果や照明効果がアップしたり、玄関先から宅内が見通せないのでプライバシー上安心したといった事例なども、多数見ることができます。
さまざまな製品があり、工事要不要も、建物にキズが付くか付かないかなど、いろいろえらんで使用することができます。※建築用語で間仕切り壁(まじきりかべ)とは、各戸内での各部屋を仕切る造作された壁等のことで、一般の人が言う間仕切り壁とは意味合いが異なります。