二重天井
建物の天井スラブから、室内天井面を離して設置したものです
二重天井(にじゅうてんじょう)とは、建物の天井スラブと呼ばれる耐力上必要な構造用床から、室内天井面の建材を離して設置したものです。
目的としては、上階の床の仕上げとも相まって、上階からの生活音や振動などが伝わりにくくなる点では、若干効果が高いといわれています。また、配管や配線を天井スラブと室内天井面の間に隠してしまうことで、配管などからの熱や音、振動を伝わりにくくしたり、室内天井をすっきりと美しく見せてくれるなどで人気です。
二重天井に対して、ワンルーム物件などに多く見られるスラブの上に直接クロスを貼ったりペイントを施して仕上げる天井は、直天井(じかてんじょう)と呼ばれます。
二重天井物件は、天井にでっぱりや引っ込みがないフルフラット構造物件でも多く取り入れられており、家具の移動や配置の際にも凹凸を気にしなくて良いため、室内インテリアアレンジがしやすい点などで人気です。
遮音性などに関しては、逆にたっぷりと天井面中央部の高さを出しながら、最低天井高を上げた設計デザインをとった折り上げ天井/掘り込み天井なども、体感される生活音の改善では効果があるといわれています。
通常のマンションアパート物件に比べて建設コストが高くつくため、家賃も若干高めの設定の所が多い点や、天井高が低い部分がある物件もあるため、お部屋探し時には注意が必要です。