灯油不可
灯油を燃料とするストーブやヒーター、コンロやランタンなどの使用を禁止するという意味です
キャンプグッズを中心として広く使用されている、灯油による暖房器具や調理器具、照明器具。使用方法によっては、ガスや電気よりもおトクなうえ、少ない燃料で火力が強く扱いやすいということもあり、賃貸住宅内で使いたいという方もたくさんいらっしゃいます。
ですが、特にアパート物件や木造物件中心に、灯油の使用不可、灯油不可という物件も存在します。契約条項の中に明記されているほか、建物の共有部や各戸の水回りなどに掲示されている物件などもあります。
この場合、実際に灯油ストーブやコンロ、ランタンなどを使用してはいけないというだけの物件と、現在設置されているコンロやボイラーなどの機材や燃料以外は使用してはいけないという物件の二つに分かれます。中には、不動産契約の際の特記事項で、少量であってもガスや灯油の室内保管自体が禁止されている物件もあります
集合住宅では、1件の出火が、建物全体や近隣住民にも広く影響を及ぼしてしまいます。またワンルームや単身者向け物件などからスタートした火災では、いくら保険をかけていたとしても、失われたものや被害のすべてまでを補償できないケースもあります。
灯油不可は、できるだけ集合住宅から発生するリスクを少なくするために設定されているルールなのです。
同様に、給湯や調理含めてすべてを電気でカバーしている物件や、屋内設備は電気で屋外設備のボイラーなどはガスでといった物件も存在します。こういった物件で屋内ガス利用禁止とあれば、鍋パーティーの熱源も、ガスコンロやカセットガスは不可ということだと覚えておきましょう。