グルニエ
フランス語で屋根裏部屋のことです
グルニエとは、フランス語でいうGrenierで屋根裏部屋のことを表します。英語のLoftを語源としたロフトとほぼ同じ意味合いで、日本語では法律上、小屋裏物置等(こやうらものおきとう)として扱われています。
法律上、ロフトとグルニエは、天井高1.4m以下、直下の階の床面積の1/2までの物という点も共通しています。英語ではアティック(attic)と呼ばれるもので、日本では古くはグラニエなどとも呼ばれていました。
ロフトが、天井高を高くして室内の一部を2層式にしたスペースのことを指すのに対して、グルニエの場合、実際に屋根裏を利用してつくられたスペースを表しています。
小屋裏に出入りするためのハシゴは固定式でないこと、などの規制があり、そのため取り外し可能なはしごをかけたり、折り畳んで収納できるタイプのはしごを取り付けたものがよく見られます。ロフトに対しては、はしごではなく固定式階段でもとくに建築上の指導を受けることがない地域も多いことに対し、屋根裏の場合、可動式はしごを指導されるところも多いようです。
基本的な用途はロフトと同じで、収納や子供部屋、あるいは寝室にも使える場合があります。最近は新築戸建てで、最初から屋根裏を書斎やプレイルームとして、あるいは大人の趣味の隠れ家的に使えるように設計されたものが人気となっています。
屋根裏とは、建物全体で見れば、屋根で受けた熱い空気や冷たい空気とその他の居住エリアとの間を分断する役割がある、大きな空気の層でもあります。室内の延長上にあるロフトに比べて、暑さ寒さが厳しく、かつ内部では換気口などが無いため、空気が滞留しやすいという問題もあります。
戸建ての他、アパートなどでも見かけられることもあるグルニエですが、収納や居室として使う場合、まずは換気扇等を設置し、定期的に空気の入れ替えを行うことをお勧めします。