ブラインド
金属や樹脂、木や布などでできた、開閉可能な窓や間仕切り用の目隠しスクリーンのことです
ブラインドとは、金属や樹脂、木や布などでできた、開閉可能な窓用スクリーンや間仕切り用の目隠しスクリーンのことです。カーテンなどの代わりとして用いられます。
羽を組み合わせた構造のスクリーンで各羽の開閉が行えるもの、スクリーン面全体を開閉するもの、スクリーン面の一部に電気や液体などを配してその部分を見えなくするものなど、スタイルは様々あります。また、ブラインドの形式によっても名称が様々存在します。
【1】横型ブラインド(=ブラインドルーバー)横に何本も渡された羽が、ひもで縦方向につなぎ合わされたタイプ。横向きであっても、全体が1枚布でプリーツになっているタイプはローラーブラインドの一種です。ブラインドを下まで下ろしたまま、羽の角度を変えることで、光が差し込む量を変えることができます。羽には様々な太さのものがあり、素材も含め色々なデザインで印象が大きく変わります。手元の一か所の紐操作やバー操作で開け閉めや羽角度を変えることができます。リモコン型なども広く普及しています。金属製、樹脂製、木製、ガラス製などがあり、窓用として使われるのが一般的です。窓の室内側などに取り付けるタイプの物が一般的ですが、窓枠の中や2重窓ガラスの間に組み込まれたタイプの製品なども豊富です。取り付け位置の幅を合わせる必要はありますが、高さについてはある程度は柔軟に対応できます。近年は、太めの羽1本ずつを個別に取り付ける突っ張り棒タイプ(縦型/横型)などもあり、家屋に一切傷をつけずに使えるアイテムも増えています。
【2】縦型ブラインド(=バーチカルブラインド)縦型の羽がチェーンや紐などでつなぎ合わされておりカーテンのように横方向に開閉するほか、羽角度を変えることで、光が差し込む量を変えることができます。大型の窓などでよく利用されているほか、俗にオフィスのブラインド等とも呼ばれ、窓の他間仕切りなどにも使われています。金属製、樹脂製、木製などがあり、室内で使われるものが一般的です。木でできたものはウッドシャッターとも呼ばれます。布風樹脂タイプもあり、現在はカーテンの代わりのおしゃれなインテリアとしてご家庭用としても広く利用されています。特殊な用途では、温度が大きく異なる冷凍庫などの前後に、温度や湿度をコントロールする目的で使われているものもあります。横型ブラインドに比較して、人間の目の特性から内部がのぞき込みにくいことからも、人気があります。取り付け位置の高さを合わせなければ用を成しませんが、幅についてはある程度は柔軟に対応できます。
【3】ローラーブラインド(=ロールスクリーン、ロールアップスクリーン、ロールアップシェード)俗にいうロールアップスクリーン、布でできており全体または一部を上げ下げすることで、明るさを調整するタイプです。金属製、樹脂製、木製、布製などがあり、とくに木製や竹製、植物素材でできた細めのすだれ型のタイプは、すだれ、よしず、ナチュラルブラインドスクリーンなどとして海外含め広く人気があります。屋内用と屋外用のタイプがあります。
また布製のタイプは、古くから各国で作られておりさまざまな形状や役割の物が存在します。解放時は見た目も美しく、閉めている間は空調効率もUPさせてくれる、やや厚手で窓との距離が近いローマンシェード、閉じている間の空調効率を生かすため、筒状になった布が連なっているシルエットシェード、布製ながら閉じた状態で一部のみメッシュとして広く空気や光を取り入れることができるシェードブラインド等です。特に湿度の高い日本では、自然に窓辺の湿度を調整してくれやすい布製は人気が高く、各社非常に力を入れています。1枚布タイプにもう一枚開閉できるメッシュ布をプラスして、横型ブラインドのように網戸と風を通さない布が、横向きボーダーで交互に配置されるタイプなども多数販売されています。
布製とはいえ洗濯ができるかどうかは製品により異なります。また、屋外側に取り付けて使う製品も数多く販売されています。
【4】クリスタルブラインド(調光フィルム、調光ガラス)窓の中や表面に貼り付けたフィルムやガラス内部空間をリモコンなどから操作することで、フィルム内やガラス間を流れる電流によって光の透過具合などをコントールするタイプのブラインドです。現在は主に、室内空間の間仕切り用としての製品が一般的となりましたが、屋外側の窓に使われる製品もあり、液晶画面と同じように映像や画像などを表示させて外からの光や周囲からの視線を遮るタイプのものもあります。カーテンと同じように室内に後付けできるタイプの製品もあります。
【その他】他にもまれですが、薄型水槽に一面に酸素を供給し水槽内の光を散乱させて光や視線を遮るタイプのブラインドや、横型ブラインドですが下からではなく上の一部分だけから開口でき光をコントロールしやすいタイプなどが存在します。
いずれのタイプのブラインドも、取り付けの時には窓を覆うかどうか、窓枠の中に取り付けるか外から取り付けるか、レールは窓枠に取り付けるか壁面に取り付けるかなどにより、かなりサイズ寸法が異なってきます。基本的にはジャストサイズが機能でも見た目の上でものぞましい設備。オーダーメイドタイプなら窓の寸法を測って送るだけで適切なタイプやサイズを提案してもらえます。
また突っ張り棒タイプや、ルーバー1枚単位で設置するタイプなら、かなり柔軟にサイズ対応が可能です。