ALC
主に住宅の外壁材に用いられる軽量気泡コンクリートのことです
ALC(えーえるしー)は主に戸建て住宅、マンション、アパート等の外壁材に用いられているもので、オートクレーブによる製法(=高温多湿高圧蒸気)で養生製造された「JIS A 5416標準規格の軽量気泡コンクリートパネル」のことです。
各社から同様の商品が製造販売されており、ヘーベル(旭化成)、シボレックス(住友金属鉱山シボレックス)、クリオン(クリオン)などがあります。
コンクリートと同じ無機質材料で作られており、内部に気泡を多く含むことから、遮音性、難燃性に優れ、熱を通しにくく強度があり、一般的なコンクリートそのものよりは軽量になります。さらに、建築現場で作られる軽量気泡コンクリートよりも正確な寸法で均質さなどにも優れることから、外壁、床、屋根など広い範囲に利用されています。
断熱性と遮熱性、防炎性にも優れることから、近隣火災で長時間延焼した建物などに接していたとしても、その後の二次火災を防ぎやすく、熱によって隣接する建材から発生する有害物質自体も抑えることができます。
また、現地で施工されるコンクリートとは違って、部材としてすでにある程度出来上がった板等の状態で出荷されるものです。新築後の揮発物がある程度押さえられ、シックハウスなどの原因であるアレルゲンの量を抑えられるといったメリットもあります。
優れた耐火性能を持つことから、火災保険等で割引などがあるケースもあります。