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金泉寺

こんせんじ

長寿をもたらす黄金の井戸と弁慶の力石

金泉寺は徳島県板野郡板野町にある高野山真言宗の寺院で、四国八十八ヶ所霊場の第三番札所です。本尊は釈迦如来。板野駅から徒歩圏内で交通の便も良いところです。

聖武天皇の勅願で行基菩薩が寺塔を建立し、「金光明寺」と命名されたと伝わっています。

建立から半世紀以上経った弘仁年間(810~824年)に、弘法大師が四国を巡教で訪れました。

その際、日照りに苦しんでいる村人たちのために井戸を掘られました。この井戸から湧き出た水は霊水で、長寿をもたらす黄金の井戸とされたことから、寺名を金光明寺から金泉寺と改められたそうです。

1200年代に法皇となった亀山天皇は弘法大師を篤く信仰され、ゆかりの地を巡拝される中で金泉寺に滞在されました。法皇は京都の三十三間堂を倣った堂舎を建立し、1000体の千手観音像を祀られ、背後の山を亀山と命名し、山号を亀光山と改められました。

源平合戦の折には、屋島に向かう途中の源義経が金泉寺に立ち寄り、観音菩薩に戦の勝利開運の祈願をしたと伝わっています。

境内西側にある弁慶石は、義経が弁慶の力試しに持ち上げさせたという言い伝えがある石で、今では開運祈願に多くの参詣者が訪れます。

朱塗りの仁王門をくぐり、境内から少し奥まったところにある黄金の井戸からは、現在も霊水がこんこんと湧き出ています。この井戸を覗き込んで影がハッキリと映れば長寿、ぼやけていたら短命であると言われています。

さらにここにある黄金地蔵さんは、首から上の病気に霊験があるされています。ご自分の身体の悪い場所と同じところを撫でるとご利益があると信仰を集めています。

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779-0105 徳島県板野郡板野町大寺亀山下66
アクセス:板野駅より徒歩10分。板野バス停より徒歩11分。
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