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吉野川橋

市民遺産、土木遺産にも選定された貴重な橋

吉野川橋は、徳島市内を流れる一級河川・吉野川にかかるワーレントラス橋です。徳島市応神町古川(北岸)と吉野本町(南岸)を結んでいます。南岸の河川敷は、徳島市民吉野川運動広場として整備されています。

吉野川橋が架かる前は、吉野川を渡し船で渡っていました。後に、木製の古川橋が架けられたのですが、洪水が起こるたびに壊れることが悩みのタネでした。大正14年11月に着工し、昭和3年12月に完成した吉野川橋は、完成当時は東洋一の長さを誇っていました。吉野川大橋が開通する以前は、徳島-鳴門間を結ぶメインルートは吉野川橋でした。淡い青色の吉野川橋は、徳島のシンボル的存在であり、平成30年12月に90歳を迎えた今もなお現役で、県道39号が通る交通の要となっています。吉野川の北岸から吉野川橋と眉山を眺める風景は、徳島を代表する美しい景観です。

吉野川橋は、「とくしま市民遺産」に選定されています。また、歴史的土木構造物の保存を目的に、公益社団法人土木学会が平成12年から毎年認定している「選奨土木遺産」にも認定されています。