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吉野川大橋

青色の鋼箱桁橋が印象的な徳島の玄関口

吉野川大橋は徳島市の玄関口です
吉野川大橋は徳島市の玄関口です

吉野川大橋は、徳島市内を流れる一級河川・吉野川の河口近くにかかる鋼箱桁橋です。徳島市東吉野町(右岸)と川内町(左岸)を結んでいます。片側3車線の橋が2本並行していて、これら2本の橋をまとめて吉野川大橋と呼びます。南岸には、徳島市民吉野川運動広場があります。青く塗装された鋼箱桁橋が印象的な吉野川大橋は、上流側が昭和47年に、下流側は昭和61年に完成しました。下流側の橋が完成した際には、完成記念のイベント「道路まつり」として、両岸の小学生が参加して、綱引きや大なわとび、マラソン大会などが開催されました。橋のたもとには、記念の植樹も行われました。

吉野川大橋を含む、国道11号線・吉野川バイパス(徳島市吉野町~川内町の4.0km区間)は、昭和62年に「日本の道百選」に選定されています。吉野川大橋は、大阪・岡山方面から徳島市内へと向かう車が必ず通過する、まさに徳島の玄関口といえる橋です。徳島市内へ通学する高校生を中心とした、自転車での通行も多いため、欄干には横風を防ぐための工夫が施されています。また、このあたりには、昔「鈴江の渡し」と呼ばれる船の渡し場があり、終戦近くまで運行されていました。今は「鈴江渡し跡」として石碑が建てられています。

吉野川の河口部には、多種多様な希少生物が生息しています。渡り鳥のシギやチドリが飛来する湿原もあります。さらに、シラスウナギ漁が盛んに行われている場所としても有名です。シラスウナギ漁は、吉野川を中心とした徳島県内のいろいろな場所で行われていますが、海に近い吉野川大橋付近は、シラスウナギ漁を見るのに特におすすめのスポットです。漁は、舟に明かりを灯して、その光に集まってくるシラスウナギを獲るという方法で行われます。舟の明かりが川面に浮かぶ光景はとても幻想的で、徳島の冬の風物詩となっています。漁の風景を一目見ようと、関西エリアから2~3時間かけて訪れる人もいるほど、近年人気が高まってきています。このシラスウナギ漁が見られる時期は、例年12月~4月中頃までです。ただし、その期間中なら毎日漁が行われているというわけではありません。満月の夜などは月明かりが漁に支障をきたすため、新月の夜を中心に多くの舟が漁に出ます。

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