狸ひろば

徳島県小松島市小松島町にある「小松島ステーションパーク」は、小松島線の駅跡地に造られた大規模公園です。

小松島ステーションパークの中にある狸ひろばには、大小さまざまの狸像が設置されていて迫力ある名所になっています。中でもひときわ目立っている狸の像が「金長たぬき」です。

金長たぬきの像は高さ5m、胴回り5m、重さ5トンと、狸の像の中で世界一大きいものとなっています。像の前で手を叩いてみると、音に反応して滝が流れ出すという仕掛けもあり、なんともユニークで地域の方に親しまれています。

徳島県ではさまざまな狸に関する民話が残っていて、中でも有名な「阿波狸合戦」という民話の舞台が小松島となっています。話のモチーフとされている狸の大将が金長狸であることから、この地に像が作られました。

狸ひろばの近隣の公園には、金長たぬきを奉った金長神社というものもあります。また、金長たぬきに関連する土産物として、金長饅頭が作られ徳島の名産品として親しまれてきました。この土地で金長たぬきが愛され、大切にされているのが伝わりますね。

狸ひろばには、土の運動場である多目的広場や野外ステージが設置されています。さまざまなイベントが催され、大きなたぬき像は市民の憩いの時間を見守ってくれていますよ。