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ドイツ館

どいつかん

ベートーヴェンの第九が日本で初めて演奏された場所

鳴門市の有名な大麻比古神社手前にある、板東谷川に沿って走る県道41号線沿いにある、ドイツ館です。

ドイツ館は、元々は第一次世界大戦中のドイツ人捕虜の収容所だった歴史があります。現在は、深い青の屋根と白い外壁の洋館が美しく、元ドイツ兵から寄贈された資料を中心に展示されている地域にゆかりの深い施設です。

鳴門市の小学生は、校外学習で必ず訪れるので、子供たちにも親しみやすく、様々なことを教えてくれる貴重な場所になっています。

1972年に開館し、現在の建物は1993年に建てられたもので2代目となっています。美しい建物だけでなく、館内には貴重な資料や模型の他、第九のミニシアターがあります。

ドイツ館一階と隣接する売店では、ドイツゆかりのお菓子やドイツ貨幣に因んだ豚の置物などが購入できて楽しいですよ。

手入れされた庭や、隣接する道の駅ではドイツゆかりの食事もとれるカフェもあり、来館すれば鳴門の新しい魅力を発見すること間違いなしですよ。

戦時中この収容所では、所長であった松江豊寿さんを初め施設の方が、ドイツ兵の人権を尊重し、地域住民との交流も可能な限り行っていた背景があります。ドイツ兵の方たちは地域住民に「ドイツさん」と呼ばれ、親しまれていたといいます。

このような環境で、ドイツ兵はここで様々な活動に取り組み、ベートーヴェンの「交響曲第九番」を日本で初めて全楽章演奏したという記録があります。

この収容所は模範収容所として評価されることとなり、現代にも地域住民とドイツ兵との交流を伝えようとドイツ館が開設されました。訪れてみると、戦時下にありながら徳島県民やドイツの方の交流から生まれた、温かいエピソードの数々に触れることができるでしょう。

周辺には「道の駅第九の里」「ドイツ橋」「ドイツ村公園」などがあり、ドイツやベートーヴェンにちなんだ観光スポットが点在しています。訪れる際に、ぜひあわせて見学してみてはいかがでしょうか。

アクセス

779-0225 徳島県鳴門市大麻町檜大麻町桧東山田55-2
088-689-0099
ドイツ館バス停より徒歩2分。

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