大菩薩峠

徳島の南、阿南市の国道55号線沿いにある、蔦に覆われ複雑な姿をした巨大建造物である大菩薩峠は、地元では知らない人がいない喫茶店です。

オーナー自らが煉瓦造りから始め、全てセルフビルドで作り上げたの巨大建造物は、エントランスから奥に続くエリアまで独特の雰囲気で、長年かけて作り足されたその様子から「徳島のサグラダファミリア」とも呼ばれています。お店のネーミングは、山梨県有数の景勝地「大菩薩峠」からオーナである島さん自ら名付けられたそうです。

味のある煉瓦造りに蔦が絡まり、外観からはお店の中の様子は全く想像がつきませんが、喫茶店なのでどなたでも気軽に訪れてその全容を楽しむことができます。

この建物の外形だけでなく、店内の調度品に至るまで全てがオーナーの手造りで、使われた煉瓦は実に10万個にも上るそうです。レンガを使ったアーチや壁は、異国のような雰囲気で、壮大な造りに圧倒されますよ。日本家屋の屋根瓦を利用した門やギリシャの彫刻や柱など、和洋折衷的な要素がふんだんに見られ、全ての建築が見ていて飽きません。

店内にはBGMが流れ、全てがレンガで包まれたひんやりとした店内は居心地良い空間です。外観とは違い、お店のメニューはどれも親しみやすくしっかりとボリュームのあるメニューが並びます。

サンドイッチやピザ、唐揚げなどの定食、コーヒーなどのドリンクやスイーツ類も充実しています。男性でも女性でも、満足できる豊富なメニューが嬉しいですね。

車を止めてから店内に進み着席するまで、異国や異世界を冒険するような他にはない浪漫ある時間を過ごさせてくれる、唯一無二の喫茶店です。