国道55号
人気のドライブコース、そして現代の遍路道
国道55号線は、徳島県徳島市を起点とし、小松島市・阿南市・室戸市等を経由して高知県高知市へと至るバイパス一般国道です。
県庁所在地である徳島市と、県南部とを結ぶ、唯一の幹線道路として重要な役割を果たしています。路線全体の約半分が、室戸岬を含む海岸沿いを占めています。また、急勾配や急カーブもほとんど存在しないため、ドライブコースとして人気があります。
中でも、徳島県の牟岐から高知県の安芸までの土佐浜街道沿いの海岸線は、ほぼ信号がなく快走できるのでおすすめです。
また、徳島市沖浜付近から小松島市芝生までと、阿南市福井の福井ダム付近から室戸岬を越えて香南市野市までの道は、現代の遍路道となっていて、多くのお遍路さんが利用します。
旧道や自転車専用道路などを利用するお遍路さんが多い中、美波町日和佐から安芸市街地までの区間では、歩き遍路の姿を数多く見かけます。日和佐の薬王寺から、室戸岬の最御崎寺までの間には札所寺院がないため、昼間の暑さを避けて、夜を徹して歩くお遍路さんもいます。