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瑞巌寺

ずいがんじ

池泉回遊式庭園が美しく名水も湧いています

山号を風翔院とする瑞巌寺は、徳島市東山手町に建つ寺院です。ご本尊は釈迦如来で、宗派は臨済宗妙心寺派としています。

瑞巌寺の開基は一鶚(いちがく)禅師。元は勝瑞城下にありましたが、慶長19年(1614)、2代目徳島藩主蜂須賀至鎮(よししげ)が弟である義英の冥福を祈って、現在の地に再興しました。

瑞巌寺には立派な庭園があります。眉山山麓の傾斜を巧みに利用したこの庭園は「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園」という、江戸中期の名園です。池泉回遊式というのは日本庭園の形式の一種。センターに池を設け、その周囲を巡りながら鑑賞できる形になっているもので、この形式の庭園としては金沢の兼六園が有名です。

「指話亭」と「椅松軒」という茶室がふたつと、三重塔もあって見ごたえたっぷり池泉回遊式庭園。これで入場料300円はお値打ちですね。

そして瑞厳寺には自然の恵みもたっぷりです。まずは水。阿波名水のひとつである「鳳翔水」が湧いていて、地元の方や観光客がペットボトルで汲みに訪れています。そして木。天然記念物であり、徳島県指定文化財である「天狗松」の切り株と、徳島市指定保存樹木となっている大きなイチョウの木があります。

歴史的に興味深いものとしては、「切支丹灯篭(キリシタンとうろう)」と、「はきだめ地蔵」。

切支丹灯篭というのは、キリスト教は禁じられていた江戸時代に作られた、マリア像が彫られた石の灯篭です。隠れキリシタンたちはマリア像を地蔵尊と偽って、こっそり拝んでいたのですね。

また、はきだめ地蔵とは、蜂須賀公に殺害されたある修験者の息子が父を弔うために刻んだお地蔵様のこと。瑞厳寺が移転した際に取り残され、はきだめから見つかったのでこの名がついたと伝えられています。

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770-0906 徳島県徳島市東山手町3-18
アクセス:ロープウェイ前バス停より徒歩5分。大道バス停より徒歩8分。徳島駅より徒歩15分。

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  • バス停「ロープウェイ前」
  • バス停「大道」

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