潮見寺

潮見寺があるのは徳島市西二軒屋町。徳島市最南端に建つ浄土真宗本願寺派の寺院です。山号は黒谷山で、ご本尊は阿弥陀如来像です。

創建した年ははっきりと分からない潮見寺ですが、寺伝によると、昔は大瓶浦という場所に建っていたそうです。そして天正14年の天正地震で起こった津波にのまれ、海に沈んだと伝わっています。

その後徳島市の福島(現在の西二軒屋町)に場所を移した潮見寺には、新居水竹の遺髪が葬られています。新居水竹は幕末時代トップクラスの儒学者で、徳島藩の藩校、長久館の学頭も務めていました。しかし明治3年に起こった徳島藩の内部分裂から勃発した大事件「庚午事変」の責任を取らされ切腹を命じられたのです。

そして新居水竹の遺髪は、水竹の弟子であり、後に日清汽船社長、そして日本郵船会社の社長となる近藤廉平の手により、潮見寺に葬られたということです。

アクセス：二軒屋駅より徒歩6分。城南高校前バス停より徒歩3分。二軒屋町三丁目バス停より徒歩4分。