威徳院
いとくいん
南北朝時代の貴重な板碑が2基もあります
徳島市国府町の住宅と田園の中にある威徳院は、14世紀の中頃に細川頼春の命で開創されたと伝わります。
屋根瓦が立派な本堂の前には仁王像や、修行大師の像が立っていて、一歩入ると落ち着いた空気が流れます。
開山したのは僧の応照。ご本尊は大日如来です。
山号は西岸山といい、真言宗善通寺派を宗派としています。
威徳院には市指定文化財となっている板碑が2基建っています。ひとつは貞和3年のもの、もうひとつは永和4年に造られました。
こちらの板碑は、阿弥陀如来を表す梵字の周りには三摩耶形という、密教においての仏を表す象徴仏が刻まれているそうです。三摩耶形板碑と呼ばれるこの板碑は、珍しい意匠の板碑として知られています。
779-3112 徳島県徳島市国府町芝原寺地145
アクセス:芝原東バス停より徒歩8分。芝原西バス停より徒歩9分。
威徳院の周辺地図