デジタルクロス
高精細でデザイン性が高い、リアルプリント壁紙のことです
この数年、さまざまな賃貸や売買等の物件から、公団等の住宅物件に至るまで、デジタルクロスを採用したお部屋が非常に増えています。
デジタルクロスとは、一般的なものと比較して、高精細でデザイン性が高く、アート、写真や風景などがリアルにプリントされている壁紙のことです。もともとデザインや写真などとして用意されているものから選ぶ場合もあり、また自分でデザインしたものを印刷してもらうといったオンデマンド的なデジタルクロスもあります。
デジタルクロスは、デジタルプリント壁紙、プリント壁紙、グラフィッククロスとも呼ばれています。
デジタルクロスが普及し始めたのは、はるか昔のことですが、公共施設、飲食店やサービス業などを中心に、人が集う場所を明るく、雰囲気に合った背景をといった需要からでした。ですが、比較的コストが高いため、一般住宅で使用されることは長年ありませんでした。
また以前は、マンション等物件の内部は、淡色のソリッドカラーにすることで、どんなテイストのインテリアでもなじむようにとするのが一般的でしたが、古い物件ほど淡色は古さや汚れを目立ちやすくしてしまいます。そのため、アクセントクロスとして壁面のうち1つを人目を引くような色合いや柄のものにする物件が増えてきました。
築古の公団リフォーム物件や、マンションアパートリノベ、ホームステージング他、様々な物件用途で積極的に採用されるようになり、中古物件や新築物件の目玉としてもデジタルクロス壁の導入が多数見られるようになりました。
デジタルクロス採用物件の中には、入居者が既成のデザインから選ぶことができるセミオーダーホームや、入居者がデザインした壁紙を1面施工してくれるという画期的な物件もあります。
各物件の室内アレンジを多彩にし、個性を追求した居室で差別化が可能です。そこに暮らす人のセンスにぴったりマッチした室内が手軽に壁外一枚で作れます。
自分のこだわりがあるオリジナルデザインのデジタルクロスを賃貸住宅で使用してみたい時には、不動産会社等で募集しているデジタルクロス提供物件や対応物件と契約すると良いでしょう。また、DIY可能物件を利用する方法や、きれいに剥がせるタイプの壁面施工方法で、デジタルクロス等を貼り付ける、という方法もあります。